センイル小説「タッピョンからの贈り物」 | 背王のBIGBANG観察日記

背王のBIGBANG観察日記

BIGBANG大好きなアラサー女が心の叫びを吐露しています。
かなり自己満な妄想と分析の連続なので、生温い目で見守って頂けると幸いです。

Twitter→@69Haiking

ベタなネタですが、テソンくんがハッピーなセンイルを迎えられたらいいなと思い書いてみましたラブラブ

テソンァセンイルチュッカヘヨ

今年もテソンくんが羽を広げて羽ばたける1年でありますように。








僕の誕生日。タッピョンはいつもワインを持ってやってくる。僕の生まれ年のワイン。

「このワインはイタリア産のワインで、値段はそれほど高くないけど、香りが…」

そして、ワインに関するうんちくを色々教えてくれるんだけど、毎年聞き流しているから、全然覚えてない。

「ねぇ、タッピョン。毎年言うけど、ワインは僕じゃなくて、タッピョンの欲しいものでしょ」
「そうだよ」

昨年の誕生日。僕が尋ねると、タッピョンは悪びれた様子もなく言った。

「プレゼントの基本は自分がもらって嬉しいものだろう。来年のワインも楽しみにしておいて」

来年は、一緒に過ごせないかもしれないじゃないか。

そう思ったけど、その時は、何も言えなかった。

それから、1年、タッピョンは兵役に行って、僕はソロ活動が忙しく、今年はやっぱり、一緒に過ごす時間を作れそうもない。

僕は、自分の部屋で、一人で静かに誕生日を過ごしていた。

そこに誰かが尋ねてくる。

一瞬だけ、タッピョンじゃないかと期待した。ドアを開けたら、タッピョンがワインを持って立っているんじゃないかと想像してしまう。

まあ、そんなわけがないんだけど。

少しだけ暗い気持ちになりながらドアを開けると、そこには、ジヨンヒョン、ヨンベヒョン、スンリの3人がたっていた。

「テソン」
「テソンヒョン」
「お誕生日おめでとう」

ジヨンヒョンの腕には、ワインが1本抱えられている。

「テソン、一緒に飲もう」
「え、あ、う、うん」

びっくりしてお礼も言えずにいると、ジヨンヒョンが耳元で囁いた。

「タッピョンからだよ」

その瞬間、ワインを片手に微笑むタッピョンの顔が浮かんだ。

『テソン』

タッピョン、ありがとう。次の休みは、一緒に飲もうね。

「テソンヒョンー!グラス出していいですかー?」
「え?スンリ、ちょっと待ってよ」

タッピョンのプレゼントのおかげで、寂しくなると思っていた誕生日は、とても賑やかで楽しい誕生日になった。