落語の鈴々舎馬風門下の鈴々舎美馬(れいれいしゃ みーま)さんが、二ツ目に昇進されたのが昨年(2023年)11月の事になります。
自分は、鈴々舎馬るこ師匠がリングアナウンサーを務めて下さっていた、CPEキャットファイトを箱推ししていますが…。
2019年5月大会のアシスタントとして同大会を支えて下さったのが、前座時代の美馬さんでした。
コロナ渦以降、残念ながら休止となってしまっているようですが…。
日本テレビ視聴エリアの方は、江ノ島のライブカメラの映像を天気予報などでご覧になられた事がお有りだと思われるのですが…。
そのライブカメラが設置されているビルの中にある虎丸座で、毎月第3金曜日の昼間に行われていた
『江の島落語会』
にも、馬るこ師匠と共に美馬さんがご出演された事があります。
同落語会は、馬るこ師匠が立ちあげられた二ツ目の勉強の場と言う位置づけのものですが、美馬さんがご出演されたのは、馬るこ師匠が真打ちに昇進された時になります。
馬るこ師匠は以前から好きだったもので、寄席に伺わせて頂いていたのですが…。
同落語会以降、美馬さんがご出演される日が判明した際に、寄席に伺わせて頂くようになりました。
自分の学生時代から、
「前座から応援させて頂く噺家さんを見つけたい!」
と言う思いが強く、ようやく馬るこ師匠をはじめ、関係者の皆さんのおかげで、その夢が叶いました。
ただ、前座の方の出演は交互の場合が多く、片手で数えられる程しか美馬さんの高座を拝見出来なかったのは申し訳ないと思っています…。
その美馬さんの二ツ目昇進落語会が、小田急線の相模大野駅近くにある
『相模女子大学グリーンホール』
(正式名称:相模原市立文化会館)
で、1月13日(土)に開催されたので観に行って来ました。
当日午後に、舞台を観る予定が新宿で有って、終演後に相模大野駅に移動しました。
この日は、18時ごろは雨か雪と言う天気予報で、正午頃までは晴天で暖かかったのですが…。
16時過ぎに舞台が終演後に外に出た時には、小雨が降っていました。
新宿駅まで歩いて移動したのですが、その30分ほどの間に風が強くなり、ビニール傘が折れる程になっていました。
列車が止まるほどではなく、定刻通りに走っていました。
新宿駅から相模大野駅までは40分ぐらいでしょうか?
17時過ぎの特急列車に乗って新宿駅を出発した時には、殆ど雨は降っていなかったのに、5分程経った代々木上原駅付近では激しい風雨となり…。
さらに5分ほど走った時には吹雪と、目まぐるしく天気が変化していました。
ただ、雪が降ったとは言え、積もるような感じでは有りませんでした。
実際に、相模大野駅に到着した18時前には止んでいて、道路が濡れていました。
会場に到着した18時過ぎには晴れ間が見え始めてしたのですが、雪が降りそうな程の気温の低さでした。
相模女子大学グリーンホールは、傍を通った事は何度も有るので場所はすぐに分かったのですが…。
入場した事は有りませんでした。
かなり大きな会場なので、
「こんな大きな会場で口演されるんだ!」
と驚いたものです。
会場到着時は開演前であり、場内では関係者の皆さんが忙しそうにされているお姿が見られました。
ただ、まだ時間に余裕が有る事と、会場周辺に遮るものが無いためか?
この時点では、お客さんの姿は殆どありませんでした。
この日は3階にある喫茶店の営業日で、今回の落語会にあわせて19時30分までの営業となっていました。
そこでお待ちの方も多かったです。
18時30分頃に再度入口付近に戻って来たら、少しづつ人が集まり始めていたので、会場正面のガラスで覆われた部分が開放されていました。
だいたい数十人と言う感じだったでしょうか?
開場をお待ちになられていました。
ただ、正面入り口の前には係りの方が立たれていて、まだ場内に入場出来ない旨を案内されていました。
左側に当日券売り場があって、1階席はほぼ完売しているとの事だったので、2階席と言う事になろうかと思われるのですが…。
ここでチケットを買われている方もいらっしゃいました。
予定よりも早く、18時50分に正面のドアが開けられて、お客さんの入場が始まりました。
入場時に手渡されたビニール製の手提げ袋の中には、今回の落語会のメインビジュアルの、紋付き袴姿の美馬さんが、天使の羽根を付けて羽ばたいている画像のパンフと、1枚づつ書かれたと言う日付入りのサイン色紙が入れられていました。
(今回の落語会では、抽選で50名の方に手ぬぐいがプレゼントされたとの事ですが、当りの方は色紙と同じデザインの馬の模様の赤いスタンプが押された紙が入っていた由。)
このビニール袋には、他の落語会のフライヤーが多く入れられていたのですが、殆どが蝶花楼桃花師匠のものでした。
「あと数年したら、他の噺家さんの落語会の時に配られる美馬さんのフライヤーの枚数が、桃花師匠のような枚数になるんだろうな?」
と思ったりしました。
入口を入った正面に2階席への階段と、トイレなどがある階への階段があって、ロビー右側が1階席への扉となっていました。
また、入口付近の右側には、美馬さんの母校の桜美林大学の学長さんと、雑誌Flash編集部からの花輪が飾られていました。
開場は19時丁度との事で、まだ入場出来ない旨の案内を係りの方がされていました。
19時丁度に鳴り物が場内に流れ、同時に開場となりました。
今回のチケットですが、プレイガイドの中で、
『チケットMOVE(ムーブ)』
で購入すると座席指定が出来る為、こちらで買わせて頂いていました。
比較的早い段階だったので、1階席前方のブロックを確保出来ました。
現在は建て替えの為惜しまれつつ閉館となった国立劇場・大劇場(収容人員1,610人)よりも収容人員が多い、1,790人と言う大きな会場でした。
1990年開館との事でしたが、内部の設備は新しく座席はゆったりとしていて、舞台が観易い構造となっていました。
舞台前方の左右両側から、1階席前方の扉辺りまで花道が続く構造になっていて、歌舞伎や宝塚歌劇の公演にも使えそうでした。
(宝塚大劇場や東京宝塚劇場から、『銀橋』と言う、オーケストラピットを囲うように配置されている花道を省いたような構造。)
自分の席は、上手側(舞台を見て右側)のエリアだったのですが…。
この場所からは2階席の様子が殆ど見えません。
2階席のエリアにも行かなかったので、どんな構造になっているのかはよく分からなかったのですが…。
2階席は、700席余りの座席があるそうです。
ただし、グリーンホール相模大野の2階席は天井昇降式の壁で区切る事が出来るようになっていて、中断以降の約500席と区切れるようになっているとの事でした。
自分の席から見た限りでは、2階席の奥行きが狭かったので、この日は約200席を使用しての公演だったようです。
この仕様での収容人員は、1階席1,036人・2階席192人・車椅子スペース12人の、合計1,240人と言うものでした。
この日は、1階席後方ブロック前方にある車椅子スペースは未使用でした。
また、1階席中央ブロックの最後方には、映像撮影用のカメラ(恐らく、テレビの同行取材があったようで、テレビのカメラマンさんの姿も見かけました。)や、音響・照明用の関係者席が設置されていました。
その為、この日の観客数は1,100名前後がMAXだったと思います。
開場後、どんどんお客さんが増えて行きました。
チケット購入時点で、1階席は5割から6割は埋まっている感じでしたが…。
現地で見たら、ほぼ満員と言う状態でした。
2階席のお客さんの数は分かりませんが…。
およそ1,000名の方が足を運んで下さったのは間違いないでしょう…。
これは、歌舞伎やOSK日本歌劇団のレビユー等が行われる事でも知られる、京都南座の1,082名の収容人数に匹敵します。
真打ちの方の独演会ならば兎も角。
二ツ目になったばかりの美馬さんの動員力に、ただただ驚くばかりでした。
今回はチケット完売!
超満員札止めとはなりませんでしたが…。
何年か後に真打ちに昇進された時に、またこの会場で落語会を開催された時には、
「チケット買えなかった!」
と言う位の存在になられるのは間違いないと言う、素晴らしい内容の高座でした。
(しかし、今後が期待される女性落語家のホープでもあり、実力も兼ね備えられている美馬さんなので、
「それは当然でしょ!」
と、落語ファンの方からは自分がご指導を受けてしまうかも知れませんが…。)
前ふりが長くなってしまいましたが…。
鈴々舎美馬二ツ目昇進落語会の感想らしきものになります。
鈴々舎美馬二ツ目昇進落語会
日時:2024年(令和6年)1月13日(土曜日)
時間:午後7時開場 / 開演 午後7時30分
会場:相模女子大学グリーンホール(神奈川県相模原市南区相模大野)
出演:鈴々舎美馬 / 鈴々舎馬風 / 鈴々舎馬るこ / 蝶花楼桃花
主催:鈴々舎美馬二ツ目昇進落語会実行委員会
共催:公益財団法人相模原市民文化財団 後援:相模原市 / tvk 協賛:桜美林大学校友会 / 桜美林大学同窓会 / 株式会社リンク・トラスト / 株式会社サプライズモール