2022年12月17日(土)・18日(日)。
鎌倉にある
『KATACOTOギャラリー』
で、
【空が飛べると想ってみる。
虚実の境界線を探る実験企画
トークアトラクションプロジェクト
『僕から と 君へ と』】
と言うイベントが行われました。
この企画を知ったのは、11月に推しが出演したイベントに、本企画のAプログラムにご出演されたFanaさんがお力を貸して下さり、フライヤーを頂戴した事でした。
(17日の鎌倉公演に行かれた方はお分かりだと思いますが、Fanaさんが取り出されたアイテムを使われた公演。)
この公演は、11月30日(水)~12月4日(日)まで、3プログラム×2の計6公演が、東京都の日暮里元映画館にて行われました。
そして、12月17日(土)・18日(日)にも、鎌倉KATACOTOギャラリーで3プログラム×2の計6公演が行われました。
FanaさんはAプログラムにご出演されていましたが、日暮里公演はご出演された公演回を観に行けませんでした。
その為、唯一現地参戦出来る17日鎌倉公演の12時の回を予約させて頂きました。
公演当日の12月17日は曇り空でした。
鎌倉は我が家から自転車でも行ける場所なので、道に迷う筈が無かったのですが…。
しっかり場所を調べていなかったので…。
鎌倉駅で、若宮大路や鶴岡八幡宮のある東口を出てしまい、しばし鎌倉の街を徘徊する事になってしまいました。
緊急事態宣言が解除され、NHKの大河ドラマの舞台となった事もあって、大勢の観光客の方がおいででしたが、準地元民からすると、
「まだまだだなぁ…。」
と言う事を思いながら歩いていたのですが、横須賀線のガード手前まで来て間違いに気付いてUターン!
大急ぎで会場に向かいました。
銭洗弁天へ行く道の1本先の小道を入って、少し進んだ左側に古くて小さな蔵が有りました。
それが、今回の会場である
『KATACOTOギャラリー』
でした。
蔵を改装したギャラリーと言う事だったので、酒蔵のような大きさを想像していたのですが…。
実際は、運動会や商店街のイベントで使われる仮設テントよりも、2周り位大きいと言う感じのサイズでした。
舞台等のイベントをやるには、余りにも小さすぎたので、
「まさか、ここでイベントとかやらないだろう…。」
と思ったのですが…。
案内を見たら、ここが会場でした…。
中に入ると、壁面などが木造で、昭和の木造住宅を想像させる作りになっていました。
その壁面にはイラストや写真が掲げられていて、中央にはオブジェが置かれていました。
自分には、そのオブジェは、宮沢賢治の童話の世界を具現化したのではないかと思えるものでした。
正面奥のカウンターで受付を済ませ、引き換えに貰ったリストバンドを手首に巻いて開演を待ちました。
開演時間が近くなると、壁面に沿って椅子が並べられ、お客さんはそこに座ります。
自分は、カウンターに向かって左側の最前列で、左側がカウンターと言う場所でした。
カウンターの手前にはモニターがあって、開演前は何も映っていませんでしたが、後刻映像が映される事になります。
開演時間になり、入り口の扉が締められて公演が始まりました。
それでは、以下感想らしきものになります。
空が飛べると想ってみる。
虚実の境界線を探る実験企画
トークアトラクションプロジェクト
『 僕から と 君へ と 』
公演期間:2022年12月17日(土)~8日(日)
観劇日:12月17日・12時の回(Aプログラム)
会場:KATACOTOギャラリー(神奈川県鎌倉市扇ガ谷)
脚本・演出:林灰ニ (Oi-SCALE)
出演者:
【Aプログラム】
井野おりこ、八木井里緒、Fana、早見蛍、廣川千紘、市島琳香(鎌倉のみ)、
時間になり、モニターに映像が映されました。
脚本・演出の林灰二さんが語る
『僕の物語』
が放映されました。
日暮里と鎌倉公演とでは映像が異なる上、各上映回でも違いがあるようです。
自分が観た回は、鎌倉の小町通りで撮影された映像に、林灰二さんのナレーションがつけられたものでした。
北海道と思しき場所での思い出と言う内容ですが、公演にあたって、一部事実とは異なる内容が加えられてものでした。
この映像を、最初の出演者の方が場内のお客さんと共にご覧になっていて、約10分間の映像が終わった後、自分なりの理解や経験などをを交えて、お客さんに伝えます。
二人目の出演者の方は、映像が終了後に入場し、一人目の出演者の方の
『僕の物語』
を場内で聞いたうえで、自分なりの解釈で伝えます。
ただし、一人当たりの時間は10分に満たない為、いかにお客さんや次の出演者の方に伝えるかも重要となる、難しいものでした。
出演しない方は、会場外の内部が見えない場所付近に待機しており、内容をうかがい知る事が出来ません。
映像が終了後に次の出演者の方が入場し、以下リレー形式で
『僕の物語』
を伝えて行くと言うものです。
当然の事ながら、客席で一緒にご覧になっていた出演者の方が、一番正確に情報量を伝えられていたのですが…。
次の出演者の語る
『僕の物語』
は、基本的なポイントはしっかり抑えられてはいるものの、少しづつ情報が欠落して行き…。
最後には、別の物語になったように感じました。
例えが分かりにくいかも知れませんが…。
『信長公記』
のような歴史資料が、長い年月を経るにあたって様々に解釈され、情報が整理されたりして…。
最後にはラノベやゲームで描かれるような独自の解釈をされて、内容が薄っぺらくなるようなものかな?
とも思ったりしました。
今回の出演者の方は全て初見ですし、舞台作品等を目にしていません。
その為、
「あ!この人は、こう解釈したのか!」
「ヴぇ?ここを面えないんだ!」
と言う感じだったのですが…。
やはり、何年も表現の世界に携わられている方程、必要な情報をピックアップし、的確に伝える能力が高い事を実感しました。
唯一、自分が知っているのがFanaさんでしたが、演劇や朗読などは初めて拝見させて頂きました。
まだ、こうした舞台にご出演される機会が少ないとの事だったのですが、
「思いを伝えよう!」
と言う気持ちが一番強く伝わってきました。
これからも演劇などの表現の世界に携わられるのかは自分には分かりませんが…。
何年か後に、物凄くレベルアップしたFanaさんが見られるかもしれないので、その時を楽しみにしたいと思っています。
そんな感じで!
あっという間に今回の企画が終了しました。
実験的な企画と言う事もあって、頂いたフライヤーや公式HPを拝見させて頂いたものの…。
会場入りする前は
「どんな事が行われるんだろう?」
と言う感じでした。
それが終わった後は、
「実に面白くて興味深い内容だったな!」
と思えるものでした。
いつの日か機会が有れば、舞台公演を観に行ければと思っています。