我が地元、藤沢の愛すべき非公認キャラ
『江ノ島さんぽちゃん』
生みの親の藤沢愛さんが、久しぶりに舞台に立たれている、un lock公演Vol.1[DM](ダブルミーニング)を観に、久しぶりに日暮里d倉庫さんまで出かけました。
前回は、藤沢愛さんが宮崎愛のお名前で実質上の初舞台となる
『アストロハーモナイザー』
にご出演された時で、もう4年前の出来事だそうです。
前回は日暮里駅前の放射状の道を間違えて進んだりして道に迷ったので、今回は早めに到着出来るようにしたら、思いっきり早く着きすぎました。
d倉庫さんのお隣にあった公園で時間をつぶそうかと思ったのですが、地区の集会場みたいな建物が建っていてビックリしました。
4年の歳月を感じた自分でありました。
(写真は、4年前の時のもので、画面手前側に現在は建物が建ってます。2012年7月12日撮影)
『un lock』
は、
『百鬼繚乱シリーズ』
の、
『演劇集団Rock×Lock』
主催の伊藤翼さんが始動された新プロジェクトとの事でした。
ちなみに、後刻知ったのですが、この日がお誕生日だったとの事です。
(おめでとうございます!)
この記事をアップさせて頂いたのは、千穐楽の公演開始時刻の18時です。
そのため、ネタバレの心配も無いので、思いっきり書かせて頂こうと思います。
『[DM]ダブルミーニング』
は、サスペンスコメディーです。
そのため、肩の力を抜いて楽しめました。
全体の3分の2ほどはコメディーの要素が強く出されており、
「作品の伏線は回収できるのかな?」
と思っていました。
しかし、ラストの方は戸佐幸音さん演じる浮氣真子と、家族の絆について色々と考えさせられた感じでした。
犯人の犯行の動機も、
「これなら、犯人に同情できるな。」
と言う内容でしたし。
その意味では、しっかりとした作品を観せて頂く事が出来たと思います。
伊藤翼さんは、この作品の主人公の取手付太郎と言う探偵役でのご出演でした。
自分と同じく、携帯を持たないアナログ人間と言うのも好感が持てました。
フライヤーを拝見させて頂いた限りでは、京極夏彦先生の『百鬼夜行シリーズ』に登場する探偵の榎木津礼二郎のようなキャラだと思っていたんですが、それ以上かも知れません。
榎木津礼二郎の方は、あまり自ら動くような感じではない(と、自分が感じている)のですが、こちらは動く動く!
アクションが多いイケメンの役は伊藤さんの十八番だと思うので、相応しい役が相応しい俳優さんに巡ってきたという感じでした。
探偵には助手がつきもの!?
と言う事で、広井叶と言う助手がいます。
出番が多く、取手探偵よりもしっかりとしたキャラを公演されていました。
「今までのご出演作は何だろう?」
と帰宅後調べてみたら、3月に笹塚ファクトリーさんで上演された
『百鬼繚乱~翠帳禁開~』(ひゃっきりょうらん~すいちょうあけるべからず)
で白霧役を演じられていた明石栞南さんと分かり、思いっきり仰け反りました。
「そうか!だからこれだけのお芝居が出来るんだ!!」
と、納得できました。
大谷咲子さんは、マリア役でのご出演でした。
取手付太郎の心の中で対話するキャラと言う位置づけです。
百鬼~の沙愚目(さぐめ)役のように、他人(妖怪?)に巻き込まれるキャラのイメージが強いので、本作のように、他人(取手だけ巻き込んでいるような?)キャラも中々良いと思いました。
しかし、自分の中での清純派と言うイメージが完全崩壊しました…。(笑)
あと、印象的だったのは、斎藤茂役の伊藤風喜さんの演技です。
物凄い嫌な奴と言う役どころなんですが、しっかりと腹の中からの悪者と言う演技をされていて、
「この人すげーなー!!」
って、現地で感心していました。
年金堅持役の遠藤裕司さんも同様です。
同じ悪者と言う感じの役どころである伊藤風喜さんに比べると、出番は少なかったのですが、より高いレベルの悪者っぷりを表現して下さったと思います。
あと、多分アドリブだったと思うのですが、中盤頃にマリアに扮して登場された折には、場内大爆笑でありました。
最後は、拡散宣伝隊の隊員として忘れてはならないが、藤沢愛さんです。
ストーカーに狙われている女の子の御手瑠依役でした。
登場した時には、愛さんのイメージ通りの清純派キャラだと思ったんですが、実は思い切りぶっ飛んだキャラでして…。
ストーカーをボッコにしてました!
愛さんのこう言うキャラは初めてですが、意外とご本人様の素の部分が出ているように思えました。
公演開始までに色々ありましたから、そのフラストレーションを発散するかのような、見事なローキックが何発も決まってました!
(勿論、お芝居の上ですよ。)
どついた後は、
「きゃー、怖ぁい♡」
と、可愛らしくポージング!
おしまいには、そのストーカーに惚れて、逆ストーキングをするという!
恋する乙女は恐ろしい…。
「愛さんに逆らうと、恐ろしい目にあいそう…。」
と言う事を肝に銘じた公演となりました。
今後un lockさんが活動を継続されるかについては、記事執筆時点では不明です。
ですが、これだけの内容の物を観せて頂いて、1作だけで活動休止と言うのでは困ります。
また公演をして頂き、良い意味で観客の期待を裏切るような舞台を観せて頂ければと思います。