お久しぶりです森田です


コロナ禍で中々遠出もできず、書くこともなくてブログの更新を怠けておりました(久しぶりすぎてブログにログインし直しました)

そしてやっと!今回!ひっさしぶりの!旅行!!

というわけで、記事を書こうと思います!!!


今回最初の目的地は

福島県伊達郡国見町

阿津賀志山(あつかしやま)防塁!

初!東北旅!!🌸🌸🌸


コロナワクチンも4回接種済み、加えて今流行の兆しを見せている麻疹(はしか)の予防接種もして準備万端!


新幹線と在来線を乗り継いで、やってきました

宮城県との県境近く、藤田駅

ここが阿津賀志山防塁の最寄駅になります


【阿津賀志山防塁とは?】




平安時代末期、奥州藤原氏が源頼朝軍の進軍に備えて築いた防塁。

防塁とは、敵の動きを阻塞するために築かれた堀や土塁

などで構成される城の一種。

日本で有名なものは元寇防塁、水城(どちらも福岡県)、

海外では万里の長城やハドリアヌスの長城(リメス、古代ローマの国境線)などがある。コンスタンティノープル(現イスタンブール)を囲んでいた城壁(例:テオドシウスの城壁)にも構造が似ている。


黄色いラインが大雑把に書いた阿津賀志山防塁

(赤色立体地図はアプリ「スーパー地形」さんから)

こちらもかなりアバウトに書いた大まかな防塁の場所

(詳しい位置は各自で調べてみてね!)


阿津賀志山防塁は、国見町にある阿津賀志山の中腹から、阿武隈川の旧氾濫域にかけて約3.2kmにわたって築かれた。

現在もこの地は国道4号線、東北自動車道、JR東北本線が通る交通の大動脈であり、古代には五畿七道のひとつ東山道が、近世には五街道のひとつ奥州街道が通っていた。

街道を通って北進してくる頼朝軍を、この地で食い止めようとしたと思われる。



というわけで、現地で撮った写真と共に阿津賀志山防塁を見ていこう!



【西国見・東国見地区】

すっごい分かりにくいんですけど、土塁の断面部

かまぼこの断面みたいですね


ただの草むらに見えますが、盛り上がってるのが分かりますか?

防塁を横から見たところです


この地区は江戸時代の奥州街道が通っていたことから、防塁築造当時の街道もこのあたりにあったのではないかと推定されています。

道路の遺構、防塁開口部の遺構が存在する可能性もあり、合戦ではここが突破箇所になった可能性もあるとか。


【遠矢崎地区】

奥に見える森みたいなのが防塁です。

森みたいなところの奥は丘陵地になっており、その地形に沿って防塁が築かれています。


近づいてみると

向かって左手側

ちょっと斜面になってるの分かります?


向かって右手側

今回の旅の唯一の失敗は、新緑の季節に決行したことです!!!!!草むらにしか見えん!!!!!!!!


防塁の手前、今は田んぼがあるあたりは低湿地で、地形を活かして守りを堅めている様子がわかる。

なお、この地区で堀の数が2本から1本になっている……

らしい。草むらで何も見えない。



【下二重堀地区】

う〜〜〜ん写真だとのっぺりしてしまって分かりにくいこと山の如し

阿武隈川に近い区域で、現状最も防塁幅の広い箇所。

ここではまた堀の数が2本になっています。


奥の方、ちょっと凹凸があるのわかります?

防塁です!

向かって左手側にはかつては湿地帯が広がっていたそうで、ここでも地形を活かして守りを堅めていますね!!素晴らしい!!!



私が防塁を推す理由は、大軍同士の戦闘を前提とした防御施設だからです(城はもともとそういうものだけど)

少人数の小競り合いではなく、統率の取れた多数の敵を相手にする大規模な施設、

それを築造するにも、統率の取れた多数の自軍が必要。

組織的な武力集団、つまりこの時代における「軍隊」というものの姿が垣間見えるのが何とも楽しい。


【総括】

今回、参考資料で調べた遺構の場所を、スマホのマップにピンを刺して、それを目印に現地に行きました。

しかし、素人目に見て防塁なのか後世の地形改変なのか判然としない箇所がいくつもあり、歯がゆい思いをしました…

上記以外の場所でもたくさん写真撮ったんだけどな…

もっと勉強せねばですね……

さらに今回、阿津賀志山中腹にある防塁の起点部分、その麓の国道4号北側地区には行けなかったので、次回訪れた際には必ず行きたい!

今度は秋とか、草がない季節がいいな…



今回、藤田駅から城を経由しつつ阿津賀志山防塁まで歩き、さらに道の駅を経由して藤田駅まで歩いて戻ったのですが、所感としては「起伏に富んだ地形である」ということ。

国見町は阿武隈川とその分流が生み出した河岸段丘にできた町であり、藤田城も石母田城も見晴らしの良い高地に築かれていました。

阿津賀志山防塁は、その高低差や湿地を活かして防御力を高めていたことが体感できました。



【道の駅 あつかしの郷】

歩き回ってヘロヘロになった状態で目の前に現れた道の駅、砂漠の中のオアシスに見えました。マジで。

ほんとはご当地グルメの国見バーガーを食べようと思っていたのに、こんなの↑あったらそりゃ食べちゃいますよね


食欲をそそるスパイスの香り!でも辛くない!!食べやすい!!!

チキンもほろほろ!野菜甘い!!

程よいボリュームで、あっという間に食べちゃいました!!


国見町の特産品である桃と、国見町の地酒「あつかしさん」の酒かすを使ったジェラート

桃は甘すぎず、さっぱり爽やかフルーティーな味わい!

酒かすは、アルコールのエグ味が一切無く、酒の甘さが際立って美味しかったです!!!



自分用のお土産に、地酒「あつかしさん」と、りんごと桃のラガーを買いました!

飲むのが楽しみです!!



防塁なのか後世の地形改変か、はたまた自然地形なのか

見極められなかったのが本当に悔しい

またリベンジしたいです!



参考文献

阿津賀志山防塁の概況 国見町






2018年の中国映画「薬の神じゃない!」の感想文です
この作品、上映期間逃して観れなかったんですよね
レンタル屋さんありがとう






【あらすじ】
妻と離婚し、息子の親権を争う主人公チョン・ヨン。
なんだか胡散臭い強壮薬の売人で、生活は裕福とは言えない。
そんな彼のもとに中国国内で認可されていない薬の密輸依頼が舞い込む。
現行の薬は高価で、患者たちが気軽に買える値段ではない。
チョンが密輸するのはインド製の安価なジェネリック。
薬効は正規品と変わらないのに、認可がないため輸入も販売もできない。
もし密輸・密売がバレれば、立派な犯罪者である。
金に困っているチョンは、渋々ながらもその依頼を受けることに。

依頼してきた男リュも、自身が白血病患者。
更に、白血病の娘を持つポールダンサーの女性スーフェイ、英語が話せるリウ牧師、白血病患者の不良少年ハオが仲間になり、薬が買えずに困っている患者たちにジェネリック薬を密売するネットワークを作り上げる。

2014年に実際に中国で起きたニセ薬事件を元にした映画で、この事件を発端にして中国国内での医薬改革が起きたとか。

以前観た映画「マルモイ」もそうでしたが、市井の人々が権力や強大な組織に立ち向かうのが好きなんですね私…
なんかこう、それぞれが自分の能力を活かして活躍するのが好きなんですよね…
戦隊ヒーローとか勇者シリーズで育ったから…


劇中、ちょくちょく食事のシーンがあるのですが、映えとか意識してない、大衆食堂のごはん!宅飲みの鍋料理!一般家庭のごはん!みたいな感じで美味しそうでした…あのホカホカジューシーな小籠包みたいなやつ…

個性あふれる登場人物が魅力的だし、
社会派なテーマながらコメディ要素もあり
密輸チーム側とそれを追う警察側、双方を描いて飽きさせない展開がとても良かったです!!
面白かった!!!




※注意※ 以下ストーリーの核心部分に触れています
ネタバレしたくない人は以下を読まずにすぐ本作を観てくれ〜〜
















最初はただ金目当てだったチョンが、仲間や仲間の大切な人たちとの交流で変わっていく様子が好き。
自ら嫌われ役になって仲間を守ろうとする姿も好き。

「やらない善よりやる偽善」という言葉があるが、
国がどんなに立派なお題目を掲げようが、法を守ろうが、人の命が救われなければ意味がないのだ。
これはどこの国にも言えることだと思う。

妻の妊娠中に病気が発覚したリュは、一度は「死にたい」と思ったが、子供が生まれて「生きていたい」と思えるようになった、と語る。
しかし、ジェネリックが行き届かなくなったことで絶望し、自殺を図る。
一命は取り留めたものの、つらい治療の甲斐もなく他界する。
彼の葬儀に訪う大勢の人々、おそらく密輸ジェネリックで命を救われた人々なんだろうなぁ…

警察に追われるチョンを守るために囮になって事故死したハオ。
病院に駆けつけたチョンの
「まだ20歳だぞ!なんの罪があって死ぬんだ!!!」という言葉
これはそのまま、病に脅かされる患者たちのことだ。
病魔は年齢や普段の行いに関係なく、突如襲いかかる。

チョンはジェネリックを原価で販売する。
自己の儲けなど度外視している。
ただ薬が、それを必要とする人々の元へ届くように。
彼は薬の神じゃない。命の重さを知っている人間だ。

チョンはついに逮捕される。
しかし裁判では彼の人道に則した行いが認められる。
護送されるチョンが見たのは、沿道に集まったたくさんの白血病患者たち。
(ここで護送車の運転手さんたちが車の速度を落としてくれるの好き)

その中にはリウ牧師、娘を連れたスーフェイ、夫を亡くしたリュ夫人…
そして亡くなったリュとハオの姿も…

こういう!こういう演出、どうしても弱いんですよね!!!!!!!
亡くなった人が主人公を見送ってるっていうの!!!!!!
泣いたわ!!!!!!!!!!!

みんなでごはん食べたり酒飲んだりしてるシーン、良かったなあ…
良い作品でした。



観てきました…ガールズ&パンツァー最終章第3話…

ご存知ない方に分かりやすく言うと
「甲子園の試合、前半戦のいいところでストップして数年待たされた」状態だったわけですよ…
今回、ついにvs知波単学園の後半戦、そして決着…








【注意】
以下、おもっくそネタバレしてます!!!
まだご覧になっていない方は読まないで!!!


















(以下ネタバレ)




















知波単、よくがんばった…!!
ちょっと泣いた。

だって、劇場版で出てきた彼女たちは、もう完全にコメディリリーフだったのに。
学校の名前も「チハたん」だし。
ガルパン世界の戦車道をやっている学校は、それぞれ各国の国民性や歴史をモチーフにしており、かなりステレオタイプに描かれる。
知波単は旧日本軍がモチーフなだけに、「突撃して潔く散る」ことを至上の誉れとし、やたらめったら突撃したがり、無謀な行動に出ることが多かった。

ところがここに来て、知波単・西隊長の「突撃ではなく撤退」という決断。
そしてそれに追随する福ちゃん、他のメンバーたち。
劇場版で大洗をはじめ、他校と協力したことが、知波単に小さな変革を齎した。
「徒らに突撃して全滅しては、それこそ知波単の面目に関わる」
そう、劇場版で福ちゃんがそう進言したように、その萌芽はすでに現れていたのだ。

もともと士気も練度も高い知波単である。
突撃以外の戦い方を覚えた彼女たちの、なんと頼もしいことか。
あの大洗を大きく圧している。

最終章に通底する視点として「“倒される側”になった大洗」があると思う。
テレビアニメ〜劇場版は、自分たちより強い相手と戦う大洗女子学園が主軸である。
こうして頂点を極めた大洗は、最終章で“倒される側”となった。
1回戦のBC自由学園戦、BCの問題点は部隊内での派閥抗争であり、それを利用した大洗に負けた。
2回戦の知波単戦は上記の通り、伝統からの脱却がテーマだ(これは知波単だけではなく、今回の黒森峰にも言える、詳しくは後述)

つまり、BCも知波単も、解決すべき問題を改めて自認し、(今回は大洗に負けたものの)今後成長することが期待される、という描き方をしている。
最後の最後に油断した知波単も、これに学んで今後二度と最後まで油断しないだろう。末恐ろしい。彼女たちはこれからもっともっと、強くなれるのだ。
最終章のシナリオは、観客に大洗側ではなく、「覇者・大洗に立ち向かう学校」側を応援したくなるように描いているように思えてならない。




さて、次に細かなところを書いていく。

やはりどうしても、福ちゃん車vsアヒルさんチームの旧日本軍戦車同士の対戦は胸が熱くなる。
そもそもアヒルさんチームといえば、大洗の中でも最強の呼び声高い面々である。
そのアヒルさんチームと!福ちゃん車が!タイマン張るのである!!
そしてあの結末。胸が熱い…

個人的には特二式内火艇のポテンシャルの高さに度肝を抜かれた。工兵いらないじゃん。
実際あんな動きができるかどうかは別にして、使い方(魅せ方)が上手いなぁと思った。
グッズの特二式内火艇Tシャツ可愛かった。ワニさん…

他にもたくさんあるんだけど語りきれない…
今まで口を開けば突撃ばかりだった彼女たちが、自分でより良い作戦を考えて行動する姿、ものすごいスピードで成長してるのを感じてちょっと泣いた…

いい試合だったよ……



そして予想外だったのは、黒森峰。
私は正直、プラウダが貫禄勝ちすると思っていた。

西住まほ隊長がドイツへ留学し、新しく隊長になったエリカさん。
劇場版ではみほさんに「みほの戦いをすればいいんだ」と言ってくれたまほお姉ちゃんは、エリカさんに「あなたの戦車道をみつけなさい」と言ってくれた。
黒森峰も伝統を重んじる学校だ。
伝統は長く受け継がれるだけあって、普遍的なエッセンスが凝縮されているものだ。
しかしそれは時に人の思想や行動を雁字搦めにし、可能性を潰してしまいかねない。かつてのみほさんのように。
みほさんは傷つき、黒森峰を去った。
まほお姉ちゃんは、エリカさんにはそうなって欲しくなかったのかもしれない。
そしてエリカさんを自由にする言葉をくれた。
まほお姉ちゃんの質実剛健とした戦い方も、みほさんの奇想天外な戦い方も、エリカさんはどちらも間近で見てきているのだ。
自分の戦車道を模索するエリカさんの姿とともに流れる勇壮にオーケストレーションされたドイツ歌謡「エーリカ」、本当にカッコよかった。
エリカさんはきっと大丈夫。

そしてプラウダ〜〜!!!
チーム名になんか寒いところの生き物の名前つけてるのめっちゃかわいい〜〜!!!
カチューシャちゃん、大洗の生き物チーム名かわいいなって思ってマネしたのかな!?
そんなカチューシャちゃんもかわいいよ!!!

大洗が倒すのにアレコレ知恵をひねったマウス重戦車、KV2なら上手く当たれば一発で仕留められるんですね…さすが街道上の怪物…
ニーナちゃんたちもこれから成長していく枠ですね。
がんばれ…!

あと戦車用のタコツボに連絡用の横堀(塹壕)作ってあるの、芸が細かい。旅順要塞で見たな…


アンツィオvs聖グロはずっとコメディだった。
アンツィオ…大好きだよアンツィオ…
ドゥーチェのP40が坂道登るとき、タンケッテたちが押してあげてるの可愛かった…
そして坂道の上から元気な犬みたいにすっ飛んでくるクルセイダー、浮き上がるローズヒップちゃんの紅茶…
全てが愛おしい…愛してるぜ…



そして!そしてよ!!
継続高校vsサンダース大付属!!!

もうね、継続が謎すぎて!!私の地元校(と言い張って憚らない)なのに!!!
学園艦にでっけえモミの木?生えてたけどあれ甲板に直に生えてんの?????クリスマスシーズンだけ???一年中クリスマスなの????????

あと!個人的にはサンダースは箱推しなので!!
サンダース負けて欲しくない気持ちもあった!!!!!!!!
ナオミさんは今回もカッコよかった!!!!!
勝ってるサンダースも観たい…!!!

継続のあの子、私の好みドンピシャのデザインなんですけど…
そっかぁ継続には白い死神ならぬ白い魔女がいるんだ…
継続は…フィンランドモチーフだから…そうよね、来るよね、そのキャラ……すき……

いやもう、大洗vs継続、はなっから超展開じゃないですか…
どうなるんですか……だって、相手はあの継続高校ですよ…隊長はあのミカさんですよ……
どうなるんですか…………!?!?!?!?

テレビアニメ版のvs黒森峰戦の初っぱなで、あんこうチームの代わりにアリクイさんチームが撃たれたシーンありましたけど、今回は逆でしたね…

ねこにゃーさん、名前と見た目と喋り方に意識持っていかれがちですけど、「みほさんが困ってるから力になってあげたい」って戦車道はじめためちゃめちゃいい人ですからね…
フラッグ車がんばって…!!!



また前半戦のいいところでストップして待たされる状態な訳ですが、制作に携わっている皆々様方におかれましては、健康第一でございますので、わたくしはどれだけでも待てますので、納得のいく作品を作っていただきたいです…


ガルパン最終章第3話、めちゃめちゃ面白かったです……