ある日、テレビを観ていたら、「保護ネコ・保護犬」問題がテーマのレポートがなされていました。悪質なブリーダー、「多頭飼育」、飼育放棄……。本当に心が痛みます。でも、明るい報告もありました。こうした訴えに対して、手を差し伸べる人たちが次々に現れ始めているというのです。でも、それを伝えようとしているレポーターの話はおぼつかないものでした。
この団体の訴えを耳にした多くの方が、続々とこうした保護ネコ・保護犬たちの里親を名乗り出ているとのことです。
「名乗り出る」という言葉は、
「自分の姓名や身分などを告げて出ること」
「自分がその当人であると申し出ること」
です。「里親を名乗り出る」といういい方では、
「私が里親です」
とか、
「私があの捨て猫の里親をしていたのですが、気づかないうちに姿を消してしまって探していたのです。ああ、見つかって良かったです」
というパターンの時に当てはまる表現であって、この場合にはそぐいません。一瞬、心優しき人々が現れたのではなく、保護ネコたちが面倒臭くなって飼育放棄した里親が反省して続々と現れてきたのかと驚きました。