雪に弱すぎる首都東京 | 経済あらかると

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 昨日午後からの積雪が6センチとなった首都東京。6センチの積雪で都市機能の一部がマヒする「もろさ」を露呈しました。新宿発着の長距離バスの多くが運休となり、鉄道も一部で運休になりました。

 

 お昼にコンビニにサンドイッチでも買おうかとのぞくと、棚には何もなく、ほかのコンビニに行っても同様で、「雪で荷物がまだ届かない」との説明でした。

 

 街をペンギン歩きしていると、JAFの車に複数遭遇、雪で困っている車が呼んだようです。また雪で滑り、救急搬送された人が100人を超えたそうです。

 

 普段雪があまり降らない東京のせいか、ネットのアンケートを見ても、雪への備えをしている人は半分にとどまっています。また家の周りや道路の除雪にも大きな差が見られます。家の前の雪をきれいにしてくれているところと、そのまま放置されているところがあり、除雪してくれた家には頭を下げて通りますが、そのままの家や企業の前を通るときは、その会社名を見てしまいます。

 

 かつてNYに住んでいたころ、近所の人に郵便配達の人などが滑ってけがをしたら、その家の責任だと言われていたので、雪が降るとすぐに除雪し、凍らないよう塩をまいていました。帰国しても雪が降ると家の前はすぐに雪かきするようになりましたが、意識の差が大きいようです。

 

 たまにしか降らない雪への備えはコストや効率から見合わないかもしれませんが、ひとたびドカ雪が降ると、首都は機能不全に陥ります。東京都も市区町村も、災害へのリスク管理の一環として、大雪にも備える対応をしておく必要があるのではないでしょうか。雪国の人に笑われないように。