年明けにドル売りが増加 | 経済あらかると

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 シカゴIMMの通貨先物取引によると、年明け2日までの週に、ドルは主要10通貨に対して105億ドルの売り越し(ロイターの試算)となり、前週の90億ドルから大幅に売り越しが増えました。この売り越し水準は昨年8月以来の大きさです。3月以降の利下げ期待がドル売りポジションを高めています。

 

 ドルに対して買い越しになっている通貨は、最大のものがユーロで11万9千枚余りの買い越しで、次いでメキシコ・ペソの8万9千枚、英ポンドの1万5千枚で、いずれも前週から増えています。

 

 また買いが大きく増えた通貨はカナダドルと豪ドルで、いずれもまだ売り越しながら、買いがそれぞれ1万4千枚、8千4百枚増え、売り越しが縮小しています。

 

 その中で売り越しが増えているのが日本円で、売りが1600枚増えて5万7200枚となりました。日銀の出口策期待が後退したことも影響したようです。