経済産業省が本日発表した2月の生産出荷在庫統計速報によると、生産は前月比4.5%増と、市場予想を超えて増加しました。背景には自動車が前月比15.4%増となり、これだけで全体を2.1%押し上げました。このほか、生産機械、電子部品・デバイスも大きく伸びました。
さらに生産予測指数では、3月が2.3%増、4月が4.4%増を見込んでいます。この計画通りでも、1-3月は前期比1.4%減と、2四半期連続の減少となります。さらに当局は3月分を0.3%減と予想していて、これを基にすると1-3月は2.2%減となります。
2月は予想を上回りましたが、計画に対する実現率は2%減で、中でも汎用機械が5.9%、生産機械が4.5%、電気機械が4.2%下振れしました。これもあり、3月の計画では生産機械が8.4%増、輸送機械が4.6%、電機情報通信機械が4.5%増を見込んでいます。
また4月の4.4%増見込みの内訳をみると、電機情報通信機械の15.7%増、輸送機械の5.8%増、生産機械の6.8%増の3業種で3.9%押し上げる見込みです。
なお、景気動向指数一致C.I.に組み込まれている生産関連項目は、耐久消費財出荷、資本財出荷、生産財出荷ともに大きく増加していて、一致C.i.は大幅上昇となりそうです。