英国中銀の突然の国債買い入れで金利が急低下し、下げ基調にあった米国株も水曜には500ドルの反発を見せました。ところが翌日には上昇分のほぼすべて吐き出し、昨日も朝方は上昇を見せていながら、結局ダウは最後には500ドル下げで29,000ドルを割り込みました。ベアマーケットに入っている米国株は、下げトレンドから抜け出せません。
この日発表された8月のPCEデフレーターがコアで前月比0.6%の上昇と予想を上回り、前年比でも4.9%の上昇と、前月の4.7%から加速しました。そしてアトランタ連銀の「GDPナウ」も3QのGDPをこれまでの年率0.3%から2.5%に大きく引き上げました。純輸出の寄与度が1.10%から2.20%に高まったのと、個人消費が0.4%増から1.0%増に高まったことなどによります。これで景気面の不安が後退しました。
さらにFRBのブレイナード副議長が、インフレの鎮静が確認できるまでは簡単には利下げしないことを確約。これらを受けて10年国債利回りがまた3.8286%まで上昇、株価を圧迫しました。