中国9月のPMI、官民で分かれる | 経済あらかると

経済あらかると

生活を豊かにする経済情報を提供します。

 中国製操業の9月のPMIが官民で分かれました。

 

 国家統計局が発表した9月の製造業PMIは50.1と、8月の49.4から上昇しました。政府が春以降打ち出してきた経済政策の効果が表れていると説明しています。ただ、新規受注指数は47.0と、前月の48.1から低下しています。また非製造業PMIは50.6で、前月の52.6から低下しています。

 

 これに対して財新が発表した9月の製造業PMIは48.1と、前月の49.5から低下しています。新規受注、新規輸出受注がともに50割れとなり、生産の縮小が人員削減につながったと言います。また仕入れ価格指数も2か月連続で低下しています。調査対象に中小企業が多いこともありますが、中国製造部門は依然として弱い状況が続いていると見られます。

 

 李克強首相は10-12月期にGDP回復を目指して経済対策を打つ意向を見せていますが、10月開催予定の共産党大会に間に合うのでしょうか。習近平主席への風当たりが強まっています。