3月の米国雇用は43万1千人増、失業率は3.6%に低下、堅調な結果となりました。1月、2月の雇用が都合9万5千人上方修正され、1-3月平均の雇用は月56万2千人増、失業率はコロナ前の3.5%にほぼ戻りました。
労働参加率は前月から0.1%上昇して62.4%、生産年齢人口に占める就業者の割合は0.2%上昇して60.1%となりました。コロナ前はそれぞれ63.4%、61.2%でした。
コロナパンデミックのためテレワークしている人は10%で、前月の13%から低下。パンデミックのために会社が休業、閉鎖で仕事ができなかった人は250万人で、前月の420万人から減りました。パンデミックのために職探しできなかった人は87万4千人で、前月の120万人から減少しています。
平均時給は前月比0.4%増、前年比5.6%増とこれも堅調でした。
この堅調な雇用統計とFRB幹部の0.5%利上げ複数回発言で、10年国債利回りは一時2.456%に、2年国債は2.469%に上昇しましたが、終盤には10年が2.3895%、2年が2.4625%に低下、イールドカーブは改めて逆イールドになりました。これは近い将来米国経済がリセッションに陥るリスクをしさしていますが、ダウは139ドル、ナスダックハ40ポイント上昇しています。5月に50bp利上げとなる確率は73%に上昇しました。市場には50bp利上げが3回予想する向きが増えています。