25日のニューヨーク市場では原油価格が上昇、ブレント先物は120ドル台を付けました。この日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が、サウジ国営石油会社サウジアラムコにミサイル攻撃するなど、広範な攻撃を仕掛け、アラムコの2つの施設が火災にあったことなどが影響しました。
サウジは迎撃ミサイルなどで防衛しましたが、石油施設は被弾しました。フーシ派が犯行声明を出しています。
この原油高で米国のインフレが一段と長期化するとの思惑か広がり、FRBの積極対応とも相まって、米国長期金利が大きく上昇。10年国債利回りは一時2.5%台を付けました。終盤は2.492%となっています。2年国債利回りも2.3%台に乗せました。
この金利高でドルが上昇、ドル円は一時122.4円台まで上昇。このドル高、金利高でハイテク関連のナスダックは22ポイント下落しましたが、ダウは153ドル上昇するなど、株価も堅調でした。
それでもウクライナ危機のなかでミシガン大のセンチメントは3月確報で59.4と、速報の59.7から低下、2月の中古住宅販売仮契約も前月比4.1%減と、景気には不安材料も散見されます。アトランタ連銀の「GDPナウ」は24日時点で1-3月のGDPを年率0.9%と推計しています。