FRB幹部のタカ派発言で金利上昇加速 | 経済あらかると

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 米国の利上げ加速を示唆する当局者発言を受けて、米国の長期金利が一段と上昇しています。

 

 まず、クリーヴランド連銀のメスター総裁は22日、インフレ加速の定着を回避するために、大幅な利上げを行い、年内に政策金利(FF)を2.5%まで引き上げるのが適切と発言しました。

 年央までにインフレが和らぎ始めなければ、さらに利上げを加速する必要があり、逆に年後半に予想を超えてインフレが収まれば、利上げペースを落とすことができる、としています。

 

 またセントルイス連銀のブラード総裁は22日、ブルームバーグTVのインタビューで、先のFOMCで50bpの利上げを提案した経緯を説明した後、インフレ抑制に向けてより積極的に行動する必要があると述べ、年内に政策金利を3%に引き上げるべきと言い、それも早いほど良いとしています。

 

 こうした当局のタカ派発言を受けて米国長期金利は一段高となり、10年国債利回りは2.367%に、2年国債利回りは2.155%に上昇しました。夜間取引では10年国債利回りは2.4%台に入っています。