ニューヨーク市場では株価が続落、ダウは2日続けて500ドル以上の下げを演じました。前日はCPIの大幅上昇で、昨日はウクライナ危機が材料でした。
サリバン大統領補佐官は11日、ロシアはウクライナにいつ侵攻してもおかしくない。恐らく空爆で始まる、と述べました。これを受けてリスクテイクが大きく後退、株売りとともに、安全資産の国債買いが進みました。
10年国債利回りは朝方ミシガン大の消費者センチメントが、インフレ懸念でさらに低下したことから、一時2.063%まで上昇しましたが、サリバン発言を受けて金利が急低下、利回りは1.94%まで低下しました。債券市場のインフレ懸念はむしろ上昇、BEI5年は前日の2.75%から2.78%に上昇しています。それ以上に地政学リスクが国債買いを促しました。
同時に株売りが進み、ダウが503ドル安、ナスダックが394ポイント安となりました。またウクライナ危機から原油先物が買われ、WTI先物は93ドルを超えました。このため、エネルギー関連株は上昇しましたが、消費関連株が大きく売られました。