自動車の増産一服で生産が3か月ぶりの減少 | 経済あらかると

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 経済産業省によると、昨年12月の鉱工業生産は前月比1.0%減と、3か月ぶりの減少となりました。このところ大幅な増産を見せていた自動車の生産が一服したうえに、汎用・業務用機械、生産用機械などの減産が足を引っ張る形となりました。

 

 自動車は昨年10月に15.9%増、11月には43.7%増と生産が急増しましたが、12月は1.5%増にとどまりました。その一方で汎用・業務用機械が4.9%減、生産用機械が3.2%減、電子部品デバイスが3.0%減となって全体を押し下げました。12月の生産実現率はマイナス2.6%、1月の予測修正率はマイナス2.4%と下振れしています。

 

 この結果、10-12月全体では前期比1.0%増となりましたが、前期の3.7%減を考えると、取戻しまでには至っていません。その分、1月以降の予測指数に強気の姿勢が見られます。

 

 生産予測指数は、1月が前月比5.2%増、2月が2.2%増となっています。1月の増産組では電子部品デバイスが前月比17.8%増、情報通信機械が15.2%増、金属製品が13.0%増となっています。ただし、当局はこのまま増産は困難とみて、5.2%増の計画を0.6%増に補正してみています。それでも1-3月は前期比3%前後のプラスが見込まれます。