中国は依然2桁成長ペース | 経済あらかると

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 中国国家統計局によると、中国経済は昨年4-6月以降年率2桁の高成長が続いていることがわかりました。

 

 昨年10-12月期のGDP(国内総生産)は前年比6.5%成長で、7-9月の4.9%成長からさらに高まりました。これを前期比てみると、10-12月は前期比2.6%成長となり、前期の3.0%からはやや減速したものの、依然として年率2桁成長が続いています。輸出を含め、製造部門が好調で成長をけん引しています。

 

 2020年全体では2.3%成長となり、主要国の中では数少ないプラス成長の国となりました。医療危機や衛生用品、防護服など、コロナ関連品の輸出が好調です。今年になって中国製ワクチンの輸出も始まっています。

 

 もっとも、月次のデータでみると、12月はやや減速を示すものもあり、昨今の北東部でのコロナ再感染、行動規制を考えると、今後は成長ペースが落ちると見られます。12月の小売りは前年比4.6%増と、前月の5.0%増を下回りました。1月以降は河北省などでロックダウンも実施され、景気への影響が強まりそうです。