トランプ政権に近い筋の情報として、トランプ大統領は、このところ大統領との確執が噂されるティラーソン国務長官を更迭する方向で動いていると言います。
外交交渉を軸に北朝鮮戦略を進めるティラーソン長官に、トランプ氏は「時間の無駄だ」と批判し、ティラーソン国務長官はトランプ大統領を「無能」と言ってはばかりませんでした。
長官の後任にはCIAの長官を務めるポンペイオ氏が有力とされていますが、彼はティラーソン氏と異なり、上司をうまく持ち上げるタイプと言われます。トランプ大統領の言いなりに動くタイプのようです。
ティラーソン氏を更迭するとなると、米国の対北朝鮮戦略が、より好戦的な方向に変わる可能性があります。すべての手段がテーブルの上にあるということは何もできないこと、との解釈もあるようですが、かなり詳細な軍事戦略も練られているようで、ICBM発射後の国連大使も「北朝鮮を壊滅」と、これまでになく過激な発言をしています。
ここまではマティス長官やティラーソン長官がトランプ氏の暴走を抑える働きをしていると言われますが、その一角が崩れると、トランプ氏を煽る好戦派の影響が強まる懸念があります。