FRB(米連邦準備制度理事会)のイエレン議長は21日、ニューヨーク大学主催の討論会で発言、米国経済はFRBの目標に概ね近づいている、との認識を示しました。
FRBは従来のような景気の(大きな)振幅を回避したいと言い、今後については、インフレ率が長期的にターゲットを下回り続けるリスクと、失業率が下がり過ぎるリスクの両方を勘案して、段階的な利上げを続けるのが良い、としています。
インフレ期待が過度に低下したとは見ておらず、低インフレは一時的で、来年には上昇するとの予想を示しつつも、予想外に低いインフレ率が一時的との確信もないと言います。その謎については予断を持ってはいないと言っています。
なお、2月で議長任期が切れた後、24年まで理事の任期がありますが、議長退任とともに、理事の職も辞すると言っています。