ハリケーンでも3%成長 | 経済あらかると

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 米国7-9月期のGDP速報によると、2つの大型ハリケーンが襲来した中でも、年率3%成長し、前期の3.1%とそん色のない成長ペースを維持しました。

 

 ハリケーンの影響としては、民間の固定資産が1210億ドル、公共の固定資産が104億ドルの損失となっていますが、フロー面でGDPにどの程度影響したかは明示されていません。

 

 それでも個人消費が2.4%増と、前期の3.3%から減速し、住宅投資が6.0%の減となった中に、その影響が伺われます。住宅は10-12月期に復興需要が見込まれます。

 

 なお、在庫増加の寄与が0.73%あり、最終需要は2.3%と、前期の2.9%からやや減速しました。外需の成長寄与は0.4%でした。

 

 なお、FRBが注目する個人消費デフレーターは、前年比1.3%上昇で、前期の0.9%からやや加速しました。これらは、いずれも12月の利上げを可能にするものです。