今度はイランが弾道ミサイル発射 | 経済あらかると

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 世界が北朝鮮の核ミサイルに目を奪われているすきに、今度はイランが新型の多弾頭の弾道ミサイルを発射しました。

 

 この射程は2000キロといわれ、トランプ大統領が「何としても守る」としているイスラエルが射程に入ります。トランプ大統領の反発は必至です。

 

 トランプ大統領はオバマ政権時のイランとの核合意は破棄したいと言っていました。最近は自らは「ちびのロケットマン」を相手に「言葉戦争」を展開し、中東はクシュナー氏に任せていました。

 

 もともとは北朝鮮よりもイランを先に軍事行動で攻略するシナリオでしたが、すっかり北朝鮮に世界の目が向いてしまいました。ひょっとしたら、北とイラン双方に深くかかわるロシアが絡んでいる可能性があります。

 つまり、ネオコン主流で北への行動に出られるとロシアとしても困るので、イランで米国をおびき寄せ、米国が望まない「2正面作戦」に持って行き、北朝鮮への行動を思いとどまらせる手、という可能性も考えられます。

 

 北朝鮮への軍事介入はロシアよりもむしろ中国との関係が大きくなりますが、イランへの軍事介入となれば、かなりロシアとの対立が問題になり、ネオコンとプーチン大統領の近い関係からすると、直ちにイラン攻撃とも行かず、何らかのロシアとの合意が必要になります。結局、米朝の過熱する緊張に水を差す役割かもしれません。