日銀現状維持に片岡委員が反対 | 経済あらかると

経済あらかると

生活を豊かにする経済情報を提供します。

 日銀が本日の決定会合で、予想通り「現状維持」を決めました。このうち、イールド・カーブ・コントロールの部分については、新任の片岡委員が、「2%の物価目標達成にはこれでは不十分」として反対しました。資産の買い入れについては賛成しています。

 

 前回までは木内、佐藤委員が現在の緩和を続けることに反対し、緩和の縮小を提案していましたが、同じ反対でも、片岡委員は緩和を強化すべし、ということで反対しました。

 

 もっとも、反対理由の中で「資本、労働市場に過大な供給余力が残存するので、このYCCでは19年に2%の目標を達成できない」と言いますが、労働市場にも過大な供給余力があるとの認識には説明が必要です。

 

 また資産買い入れには賛成しているので、イールド・カーブをどうしたら「十分」なのか、そのためにはどうしたらよいのか、の説明も必要です。私にはイールド・カーブを工夫すれば2%の物価目標が達成されるとも思えません。