8月の輸出が急増、GDPを押し上げ | 経済あらかると

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 4-6月は「外需」がGDPを0.3%押し下げましたが、7-9月はその倍返しがあるかもしれません。

 財務省が本日発表した8月の貿易統計を見ると、輸出が数量ベースで10.4%増と、先月の2.6%増から一転、大幅な増加となりました。

 

 これを仕向け地別にみると、対米数量は18.1%増と、前月の3.0%増から急増しています。自動車、自動車部品、半導体製造機器が大きく増加しました。

 中国向け数量も15.7%増と、前月の6.4%増から加速しました。こちらは科学光学機器、音響映像機器、有機化合物が増えています。

 

 日銀の実質輸出入で限界的な増加ペースをみると、実質輸出は8月が前月比3.0%増、7-8月平均の4-6月比は3.3%増と、一転して大幅増となっています。

 実質輸入は8月が0.8%増、7-8月平均の4-6月比は0.4%減で、4-6月とは一転して「外需」がGDPを大きく押し上げる形になっています。このままゆくと、7-9月の外需はGDPを0.5%から0.6%押し上げる可能性があります。