仏大統領選、フィヨン候補に再打撃 | 経済あらかると

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フランスの大統領選挙で、最有力候補の一人とされる中道右派、共和党のフィヨン候補に、追い打ちをかけるようにマイナス材料がのしかかっています。

 

 彼は妻に給与を不正に支払ったとされ、メディアに叩かれていますが、この度、検察当局は一段の調査に乗り出すために、専任の判事を任命すると言います。捜査は決選投票が予定される5月7日までに終了するかどうか不明で、フィヨン氏には大きなハンデとなります。

 

 これは米大統領選挙でヒラリー・クリントン候補がやられたのと同じ手法です。ヒラリー氏は私的メール問題でFBIの追加捜査と言われてから急にリードを縮小し、トランプ氏の後塵を拝しました。これらの情報を操作しているのがロシアか、トランプ陣営化はわかりませんが、EU離脱を唱えるルペン候補をバックアップする意図は明らかのようです。

 

 フィヨン候補が脱落すれば、次はもう一人の有力候補、無党派のアクロン候補も油断はできません。情報戦の防衛力も問われる選挙になりそうです。