ルペン候補追い上げで、欧州不安 | 経済あらかると

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 20日に公表された世論調査、オピニオンウエイによると、フランスの大統領選挙で、極右政党の国民戦線、ルペン代表が追い上げている、との結果が出て、フランス国債が売られ、ユーロが下落しました。

 

 この調査によると、4月の第一回投票ではルペン候補が27%でトップ、これに中道無党派のマクロン候補が20%、右派統一候補のフィヨン氏が20%となりました。

 

 続く決選投票ではマクロン・ルペンの場合、マクロン候補が58%、ルペン候補が42%、フィヨン・ルペンの場合、フィヨン56%、ルペン44%となりました。いずれもルペン氏は勝てないことになったのですが、1週間前の調査ではマクロン候補が63-4%に対し、ルペン候補が36-7%であったので、ルペン候補がここへきて追い上げていることが分かりました。

 

 これを見て市場は不安を持つようになり、フランス国債が売られ、利回りが急上昇したほか、ユーロが売られました。ユーロドルは1.05ドル台を付けていますが、実際にルペン候補が勝つようだと、ユーロは1.03ドルまで下げると見られています。