TPPに拘る安倍総理は邪魔? | 経済あらかると

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 27日に予定していた「幻の日米首脳会談」はやはり潰れました。27日にはトランプ大統領は英国のメイ首相との会談をセット、安倍総理との首脳会談は立ち消えになりました。

 

 トランプ氏が予告通り、就任初日にTPPからの離脱を宣言しましたが、その何時間か前に安倍総理は施政方針演説でTPP推進を強調していました。この点で、両者には「共通の価値観」は持ちえなかったことになります。今後日米2国間で、TPPに代わる別の貿易協定が検討されることになり、日本企業が新たな「脅威」にさらされるリスクがあるうえに、安倍総理のTPP戦略は完全に行き詰まり、修正を余儀なくされます。

 

 日本からは「なるべく早い時期に」首脳会談を開きたいとオファーしましたが、米国側からは、副大統領が会うから麻生副総理をよこせ、と言ってきました。安倍総理は「梯子」を外された形になりました。安倍総理は選挙後真っ先にNYを訪問してトランプ氏との信頼関係を築いたつもりでいたかもしれませんが、トランプ氏からは同等の信頼を得られなかったようです。