園内研究:子どもの様子から、園庭環境や保育者の関わりを考えよう | 心と体と学びをはぐくむ園庭を

心と体と学びをはぐくむ園庭を

幼稚園 保育所 認定こども園の園庭を、子どもが伸びやかに豊かな育つ場所にしませんか?

こんにちは、園庭研究所の石田です。

 

富山県砺波市のちゅうりっぷ認定こども園で、園庭での保育や環境についての研究支援をさせて頂いています。

(東京大学 Cedep 園庭調査研究グループのご助言も頂きながら。)

 

初めに石田より園庭についての研修をさせて頂き、そして、研究の第一段階として「園庭での子どもの様子から、どんな育ちや学びがあるのか(「幼児期の終わりまでに育てたい10の姿」から)・その時の保育者の関わり・園庭環境」について考えて頂いています。

 

合わせて、そこからさらに子どもたちの育ちを広げ/深めていけるように、活動、保育者の関わり、園庭環境についてどんな工夫をしていけるかも。

 

先生方、とても良く考えられていますので、園のご承諾を得て、ひとワークシートをご紹介させて頂きます。

 

 

先生からは「事例の持ち寄りで、あの時こんな遊びや気付きをしていたのか、この先生はこんな言葉をかけて関わっていたんだと知ることができ、毎月面白い発見がありますね」とのご感想をいただきました。^^

 

 

これまでも何度か書いてきましたが、園庭での保育やその環境の質を高めるのは、まさに保育者の、子どもの育ちに対する専門的視点です。

 

そして、園庭環境をどんな風に創って行ったら良いのかは、子ども達が教えてくれます。

 

まずは目の前の子どもは何を楽しんでいるのか?どんな事を思っているのか?をじ~っくり感じて考えてみてくださいね。

 

そして、こうした子どもの育ちや学び、思いをさらに深める/広げるためには、どんな環境があるといいのかな?

もう少しこんな環境があると良いかも!

と考えてみてくださいね。^^

 

 

ちゅうりっぷ認定こども園さんでは研修の後、「遊べる緑を増やしたい!」と先生方がクローバーの株を植えられました。

 

けれど、子どもたちにあっという間に摘まれてしまい失敗…。

 

そして今、用務員さんが協力してくださり、子どもたちにすぐに摘まれないよう少し改善をして、三つ葉、たんぽぽ、オオバコ、すみれ、市から頂いたチューリップの球根も一緒に植えられました。

 

野の草花を植えた際に余った土を小山にしたところ、345歳児の子どもたちが穴を掘ったりトンネルを繋げたり、0・1歳児の子どもたちが何度も登り下りを楽しんだり…とても面白い遊びをされているそうです!

 

 

先生方の専門的視点と思い、子どもたちの反応や遊びがうまく循環していて、とても良い感じですね。^^

 

そして用務員さんのご協力も。

 

これが園庭づくりの醍醐味だと思います。

 

 

園庭研究所 代表 石田佳織

お問い合わせ: 電話:080-2381-8611  /  メールを送る

園庭研究所まとめページ: 研修・ワークショップ /  園庭 好事例  /  園庭の研究紹介  /  園庭づくり

投稿・交流サイト→ Facebookグループ「園庭・地域環境での保育 交流グループ

 

 

【園庭や幼児と自然のについての著書】

『園庭を豊かな育ちの場に:質向上のためのヒントと事例』

園庭園庭全国調査に基づいて、園庭での保育・教育の質をより高めるための視点や工夫をご紹介しています。面積が小さな園や制約がある園での工夫や、地域活用の工夫もご覧いただけます。

* 2019こども環境学会賞【論文・著作賞】を頂きました。

 

『森と自然を活用した保育・幼児教育ガイドブック』

石田は以下を担当させていただきました。→第1章5「幼稚園施設整備指針と園庭調査を踏まえた屋外環境のあり方と自然」東京大学Cedep園庭調査研究グループ/第1章8「幼稚園教育要領等の5領域に合わせた先行研究」北澤明子, 木戸啓絵, 山口美和, 石田佳織

 

『保育内容 環境 第3版』

石田は第6章4節「自然環境と持続可能な社会」を担当させていただきました。