園からの情報を子育てに取り入れる保護者は、子どもの意欲を尊重する比率が高い | 心と体と学びをはぐくむ園庭を

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こんにちは。園庭研究所の石田です。


「園での経験と幼児の成長に関する調査」(ベネッセ教育総合研究所・無藤隆さん・秋田喜代美さん)の続きです。(調査詳細はこちらでご覧頂けます。→ ベネッセHP


調査により、以下の3つが明らかになりました。


園から提供される情報(先生との会話や園便り)が子育ての参考になったと感じる保護者は、子どもの意欲を尊重する比率が高い。




② 園と関わる機会(行事や保育参観など)が多かった保護者は、子どもの意欲を尊重する比率が高い。




③ 子どもの意欲を尊重する養育態度をとる方が、子どもの「学びに向かう力」が高い。




「子どもの意欲を尊重する態度」は以下7項目で設定されています。

・子どもがやりたいことを尊重して支援する
・どんなことでも子どもの気持ちを受け止める
・何事にも子どもの意見や要望を優先させる
・子どもが自分でやろうとする時、手を出さない
・指示せずに子どもに自由にさせる
・叱るよりも、褒めるようにしている
・叱る時に子どもの言い分を聞く



この調査に関わられた秋田喜代美さん(東京大学)は、以下のように述べられています。

‘ 園からの情報を家庭での子育てにも取り入れる、学び上手な保護者の態度が、子どもの意欲を尊重する態度や、子どもの「学びに向かう力」を育てることにもつながります。

保育者の話しや園便り、行事や保育参観を子どものことを親が学ぶチャンスとすることで、園へ関わることも楽しくなり、また家庭と園との連続性が親の関与でつながることが、子どもにとっても「よいこと循環」を生み出しています。

行事や参観を保護者に課せられる義務として感じるよりも、両者の協力を通して子どものことを学び合い育ち合う「子育てコミュニティ」を楽しみながら形成していけるとよいと思います。’




※「遊び込む経験」「協同的な活動」と「学びに向かう力」の関係性については、こちらの記事でご紹介しています。→ 前記事, ,


(続きます。)


園庭研究所 代表 石田佳織

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