「園での経験と幼児の成長に関する調査」(ベネッセ教育総合研究所・無藤隆さん・秋田喜代美さん)の続きです。(調査詳細はこちらでご覧頂けます。→ ベネッセHP)
この調査により分かってきたことが…
‘ 友だちとの「協同的な活動」を多く経験している方が、「学びに向かう力」が高い。’
ということです。
ここでの「学びに向かう力」とは、「協調性」「がんばる力」「好奇心」「自己主張」「自己統制」の5項目として設定されています。
また、「協同的な活動」は、調査では以下の項目で設定されています。
・行事(運動会や生活発表会など)で友だちと協力しあう
・目標に向けて友だちと協力して取り組む
・友だちと関わる中で、友だちの良いところや得意なことを知る
・行事の役割(劇の配役やリレーの順番など)を子どもたちが決める
さらに、「遊び込む経験」が多いほうが、「協同的な活動」も多く、2つの経験には関連がみられました。
‘「遊び込む経験」が多い方が、「文字・数・思考」(認知的スキル)に関わるスコアも高い。’
という結果も示されています。
(グラフ画像はベネッセHPより)
調査報告書では、以上の結果について、このように分析されています。
‘ 子どもは遊び込む中で、友だちとの関わりを通して、協調性や自己主張・自己統制などの「学びに向かう力」、友だちとのやり取りを支える「言葉」、遊びを面白くする道具としての「文字や数」を身に付けている可能性が示唆される。'
※「遊び込む経験」と「学びに向かう力」の関係性については、こちらの記事でご紹介しています。→ 前記事・前々記事
*** 石田より ***
園庭研究所でも、「遊び」について、以下のようにお話しています。
ご自身の子どもの頃、遊んでいた様子を思い出してみると、どうでしょうか?
遊びの中では、こういった様々な力がはぐくまれていたのではないでしょうか?
園庭研究所 代表 石田佳織
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