「園での経験と幼児の成長に関する調査」(ベネッセ教育総合研究所・無藤隆さん・秋田喜代美さん)の続きです。(調査詳細はこちらでご覧頂けます。→ ベネッセHP)
この調査により、保護者の成長実感と園との関連性が示されています。
① 園からの情報が子育ての参考になったと応えた保護者ほど、保護者自身の成長実感が高い。
② 園と関わる機会が多いほど、保護者自身の成長実感が高い。
③ 園生活を通した(保護者の)友だちが多いほど、保護者自身の成長実感が高い。
また、園からの情報について、子育ての参考になった程度を尋ねたところ、以下のような結果となりました。
この結果から分かることは、
‘「個人面談」「送迎時の先生や職員との会話「園便りや学年・クラス便り」が特に、子育ての参考になった比率が高い’
ということです。
*** 石田より ***
前記事からご紹介しています研究結果から、園からの情報や園と関わる機会が、子どもの意欲を尊重する養育態度を支えること、結果として子どもの「学びに向かう力」を支えることが明らかにされています。(参照:前記事)
そして、保護者自身の成長をも支えていることが分かります。
さて、園庭に目を向けてみると…
園庭には、子育ての参考になる情報が詰まっています。
園庭は、園の中で最も自由に遊べる場所です。
現代では、園内だけでなく、子どもの生活圏の中でも最も自由な場所かもしれません。
それは、庭や屋外環境の特徴である、
① 汚しても問題ない
② 子ども自身が手を加えやすい土や水、植物などの素材がある
③ 外には様々な自然があり、常に変化し、様々な出会いがある
園庭で過ごしている子どもを見ていると、本当に様々なことに気付き、工夫し、学んでいることに驚かされます。
こうした園庭での子どもたちの言動を、保護者に伝えていくことは、保護者の方にとっても子どもの育ちを見つめる絶好の機会なのではないでしょうか?
また、園庭は、行事だけでなく、園庭づくりや手入れを一緒に楽しむなど、保護者が園と関われる可能性を様々に秘めています。
さらに、保護者が園のどのような場所で、保育者や保護者友だちと関わっているかを見ると…
圧倒的に、園庭や玄関まわりが多いんですね。
園庭を、保護者の方々が心地よく、保育者や保護者友だちと話せるような環境に作っていくと良いのではないかと思います。
ぜひ、園庭を、子どもの成長の発信点として、そして保護者が子どもへの理解を深めたり、保育者や友だちとつながっていく場として活用してみてくださいね。^^
園庭研究所 代表 石田佳織
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