松風荘にて、絵本の読み聞かせを行いました! | 羽衣つたえ隊

羽衣つたえ隊

静岡県立大学国際関係学部の教員と学生が、自ら制作にかかわった能「羽衣」の絵本をつかって、羽衣のお話を子どもたちに、国内外に広めていく活動です。

 みなさんこんにちは!教員の鈴木です。

 

 少し前のことになりますが、11月25日に折戸地区にある「松風荘」で行った読み聞かせについてご報告したいと思います。

 

 「羽衣」絵本を制作し、読み聞かせ活動をはじめた頃から、絵本を通じて地元の方々と交流をもてたらいいなあ…と願っていました。

今回、社会福祉法人・静清会様のご紹介により、養護老人ホーム・松風荘で行われた「S型デイサービス・しおかぜ」様の企画の一部として参加をさせていただきました!

 

 S型デイサービス(地域ミニデイサービス)とは、「体の不自由なお年寄りや一人暮らしのお年寄り、家に閉じこもりがちなお年寄りなどの生きがいづくりや社会的孤立感の解消、健康な体づくりなどを目的とした活動」のことです(静岡市社会福祉協議会HPより引用)地域の方々がボランティアで運営し、歌やレクリエーション、体操などを行いながら、地域の人々がコミュニケーションをはかります。

 

 当日は、私と学生3名で松風荘にお邪魔しました。

 

静清会の名雪様が司会をしてくださいます。

私たちの持ち時間は、10:30~11:10の40分。まずは頭の体操ということで、「能クイズ」を行いました。みなさん笑顔で積極的に参加してくださり、三択問題であきらかにヘンな選択肢が出たときにはドッと笑いが起きるなど、和やかな雰囲気の中クイズを楽しんでくださいました。

 

 次は学生たちによる朗読。名雪様に大型紙芝居をめくっていただきながら、天女・白竜・ナレーション役に分かれ朗読を行いました。クイズのときとはうってかわって、みなさん真剣な表情で紙芝居の絵をご覧になり、また学生たちの声に聞き入っておられました。終わると大きな拍手!学生たちは照れつつもとてもうれしそうでした。

 

 最後は歌のコーナー。高校生の頃から老人ホームで歌を歌うボランティアをしている学生のMさんが司会とギターを担当し、「羽衣の歌」「夏は来ぬ」「ふるさと」の3曲を歌いました。「羽衣の歌」は昔文部省唱歌として教科書に載るくらい有名な歌だったのですが、最近はあまり知る人もいなくなったといいます。・・・が、さすが地元の方々!旋律が流れてくると「あ、この歌!」「知ってる知ってる!」と声があがり、みなさん大きな声で歌ってくださいました。7月のアースカレッジのときに使ったさざなみスティックを、今回も参加者にふっていただき、みんなで波の音をつくりました。

 終わった後、みなさんから何度も何度も大きな拍手をいただき、胸がじーんとしました。

「羽衣のお話は聞いたことはあったけれど、今回は絵も美しく、文章も美しく、学生さんの声も美しくて、美しい世界にひきこまれました」

「今度は違うS型デイサービスのサロンにもぜひ来てください!」

とうれしいお言葉をたくさんいただき、地元の方にこんなに温かく迎え入れていただいて、本当に有難いな…と感動しました。

 

 また機会があればぜひ別の施設にも伺い、今後も地元の方々との交流を深めていけたらと願っています。私たちの活動としおかぜ様をつないでくださり、また当日もたくさんのサポートをしてくださった「羽衣の園」の名雪様、本当にありがとうございました!!