新しい4人での作品を作るためのレコーディング。
エンジニアは前作同様、信頼できる方に依頼した。
"4曲入りのミニアルバムにしよう!"
ということで順調にレコーディングは進んでいく。
収録曲は
1.イノセンス
2.mirai
3.鼓動
4.アイリス
この4曲。
イノセンスという曲は、篤生君の間奏のギターのフレーズが先にあって
そこから作っていった。
そういえば当時、友達のミュージシャンからは
「ギターのフレーズの印象強いから…サビは相当強いメロディーと歌詞にしないとボーカルがギターに負けちゃうかもよ?」
言われたりしていた。
いつも歌詞を書く時は同じなんだけど
この曲の歌なしの演奏を聴きながらメロディーと歌詞を作っていった。
ちなみに…意識はしてないけど、サビの歌詞は
"強くなりたかった"であった。
なんだか皮肉である。
結果的に良い作品が完成!
タイトルは「mirai」とした。
レコーディング前に友達のバンドからレーベルのスタッフを紹介してもらっており、新しい音源を作っていてリリースを考えていることも伝えていた。
すると彼から
「是非!ではその前にウチのイベントに出演してください!」
という話があったので、急な話ではあったがスケジュールを調整して出演。
下北沢CAVE-BEというライブハウスで行われた。
(この日、自分は声の調子が悪かったが気合で乗り切った。
ドラムの谷君に絶賛してもらった記憶がある。良いライブになった。)
音源が仕上がったのでレーベルの事務所へ連絡をとる。
アポイントはとれて事務所へ向かう。
ソファに案内されて話を始めるが、彼は自分が渡した新しい音源を聴こうともしない…
言いにくそうに話を始めた。
「えっとですね…申し訳ないんですが、今回難しいです。
かなりの作品をこのレーベルからリリースしてきてるんですが、なかなか採算も取れなくて。
しばらく新しいリリースは控えることになりまして…」
「えっ…だってこの間、是非やりましょう、って言ってくれたじゃないですか!」
と感情的に言い寄ってはみたものの、無駄であった。
「あの時とまた状況は変わってるんです。申し訳ないけど。」
そこまで言われて、もう何も話す気になれなかった。
時間の無駄である。
「分かりました」
それだけ伝えて事務所を出る。
すっかりそのレーベルからCDが出せるものだと思い込んでいたので、一気に力が抜けてしまった。
この時一人で密かに。
"終わったな"
と思ってしまって泣きそうになっていた。
メンバーに結果を伝え、
「仕方ない。自主でCD-Rとして作ろう。」
ということに。
ジャケットは
当時、活動を共にしていた
友達のバンドyokのメンバー滝本君がデザイナーをしていたこともあって
彼に依頼することに。
とても素晴らしいジャケットが仕上がった。
尚更、全国リリースにできなかったことが悔しくてたまらなかったが…仕方ない。
その後はライブ中心の活動に戻ったが
一つ新しい提案をドラムの谷君がしてきてくれた。
それは…
「新しいお客さんを増やすためにストリートライブやろう!」
という提案。
ストリートライブは榎原君とバンドやってた頃に少しやったくらいで、外で使える機材もなかった。
その話をすると、谷君はこう続けた。
「機材なら大丈夫。知り合いがもう使わないからって言ってきてて、むしろ引き取ってあげた方が喜ばれると思う。」
とのことであった。
「そこまで言うなら…」
ということで機材を取りに行く。
この時はもう機材車もないので、車は借りて使用していた。運転は篤生君。
(ストリートライブ用の機材は結構大きなものであった)
さて、問題はどこでやるか…
話し合った結果、谷君が前にやってたバンドが池袋でストリートライブの経験があったことから池袋での決行となる。
「やるからには1回とか2回じゃ意味がない。定期的にやろう。毎週とか。」
ということで。
毎週火曜日の夜に決定。
いよいよ、当日。
池袋東口で機材を用意して音を出す。
ドラムはシンプルなセットで、
ギターとベース、ボーカルマイクは発電機を使用しアンプで出力。
そこまで爆音ではなく、程よい音量で演奏することができた。
この頃、物販を手伝ってくれるスタッフの子もいたこともあり演奏してる横で出店みたいに物販コーナーを作った。
この当時のライブ映像を撮影し、YouTubeにアップしてくれていた方がいた。
それがこちらである。
SHINJUKU と書いてあるが正しくはIKEBUKURO である笑
よく見ると子供が楽しそうに目の前を走り回っていて
自分は「みんな元気だなぁ」と言っている笑
(この日のことはよく覚えている)
ストリートライブは、思いのほか好評で毎回必ず2回は物凄い人だかりができた。不思議とピークがくるのだ。
これは今思い出しても熱くなる記憶である。
全くウチらのことを知らない人達がどんどんCDを買ってくれた。
これはつまり、
"cublic-setts の音楽はちゃんと求めてくれる人達がいる"
ということであり、確固たる自信にもなった。
ただ、
ストリートをメインに活動してるアーティストに共通してることでもあるけど、
ライブハウスの動員には繋がらなかった…
その後も活動はこの4人で継続した。
…しかし、少しずつ少しずつ
何かが変わり始めていた。
次回へ続く…
萩原大介が以前に組んでいたバンド
cublic-setts(キューブリックセッツ)
12年ぶり、一夜限りの復活LIVEを音源化。
通販開始!!
cublic-setts「like a seagull vol.0」
2019.12.27@下北沢CLUB251
01. distortion(3pieces)
02. クラッカー(3pieces)
03. 虹の中へ(3pieces)
04. 空白(3pieces)
05. ユーフォリア(4pieces)
06. アイリス(4pieces)
07. Henry(4pieces)
08. mirai(4pieces)
09. ストロボ(4pieces)
10. like a seagull(4pieces)
11. ペイン(4pieces)
¥1,500(CD-R仕様)
◆ 3pieces
Vo&Gt:萩原大介 / Bass:藤原基純 / Drums:榎原直人
◆ 4pieces
Vo&Gt:萩原大介 / Guitar:冨田篤生 / Bass:藤原基純 / Drums:井上博毅
https://art-box.stores.jp/?category_id=5eae693bcee9ea0d18111628
【LINEスタンプ】
萩原大介のLINEスタンプがリリースされました!デザインは岩本伊津美さん。
スタンプショップで萩原大介を検索、クリエイターズを選択してください。
https://store.line.me/stickershop/product/11173847/ja
【アルバムリリース情報】
発売日:2020.02.05(水)発売
■ 萩原大介「夕凪の唄」
■ 収録曲
1.Entrée
2.サーチライト
3.AM4:30
4.パラレルワールド
5.ステレオタイプ
6.La dualité
7.風車
8.ラストダンス
9.Promenade
10.アイリス
11.エーテル
12.アルメリア
13.夕凪(Live at the room)
■ 品番:ZCST-051
■ 価格+税:¥3000+税
■ レーベル:ZERO COOL
通販での購入はこちら!
↓
サブスクで1st album風景の唄の配信がスタート!
萩原大介 / 風景の唄
配信始まりました。(サブスク、ダウンロード)
【レギュラー番組】
兵庫県尼崎市にあるコミュニティーラジオ局
FMaiai(82.0MHz)にて
毎週金曜日PM12:00〜12:45
「萩原大介の週刊パズルなラジオ」
次回放送は6/19金曜日12:00〜
ゲスト:タキザワユキヒト
Listen Radio(リッスンラジオ)
というアプリをダウンロードして頂ければスマホで全国どこからでも聞くことができます。
※また毎週金曜日AM8:15〜9:00まで、先週の再放送もあります!
聞き逃した方は合わせてチェックしてくださいね。
【スタジオライブ生配信】
6/20土曜日21:30〜
スタジオライブ生配信!
※過去の配信動画も見れます。
(ライブ履歴、をチェックしてください)