今は戦国時代なんです | いちいちイチゴの四の五の

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農作業のかたわら、主にイチゴに関して学んだことや研究したことを発信していきたいと思います

イチゴ戦国時代。
昨今、そう言われていますね。
目指せあまおう、妥当あまおうを目標に全国の産地から新しい品種が続々と市場に投入されています。

その戦国時代を生き抜くヒントが得られるのではなか、、
そう思い今回私は、難攻不落の城としても知られ『美濃を制すものは天下を制す』と言われるほどだった岐阜城へ行ってきました。
岐阜城は、小説「国盗り物語」で有名な、成り上がり大名、斎藤道三、そして天下統一をなした、織田信長が住んでいたお城です。

 

山の山頂付近にあるこのお城。今はふもとからロープウェイで簡単に登れますが、昔の人たちは険しい道を苦労して登ったんだろうなと想像してしまいます。




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今回、岐阜城へ行ったのは、JA全農岐阜の新規就農者研修施設というところへ視察に行ったついでです(^^)
ここは新規でイチゴの生産者を志す若武者たちが栽培の基礎知識や技術を学ぶ施設です。

そして今回お邪魔した目的は、岐阜の農業技術センターで開発された「岐阜県方式」を見るためです。
少ない土でイチゴを育てるこの独自方式を使うことで、低コストと作業の省力化、それに高収量が見込めるそうです。(お忙しい中、丁寧なご説明ありがとうございました。とても参考になりました)

岐阜のイチゴと言えば「濃姫(のうひめ)」や「美濃娘(みのむすめ)」がありますが、残念ながら私はまだ食べたことがありません。。。
今回の縁もありましたし、今シーズンこそは、岐阜イチゴを食べに行こうと思います!


この写真は今回うかがった研修施設で栽培されている「濃姫」です。
まだ実は赤く色づく前で、収穫まではもう少しかかりますね。

この「濃姫」は、色彩と味が濃いことから、岐阜県ゆかりの戦国武将「斉藤道三」の娘で後に織田信長の正室になった「濃姫」にちなんで命名されたイチゴです。

 

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金華山の山頂に築かれ、遥か遠くまで見渡せるこの天守閣から、斎藤道三や織田信長は何を見ていたのでしょう。
イチゴ戦国時代においてどこが美濃なのかとか、何が岐阜城なのかみたいなうまいことは言えませんが、、、その行く末は誰にもわかりませんね。
行く末を見守るだけでなく、イチゴ戦国時代を静岡のイチゴも勝ち残っていけるよう、私も精一杯、栽培技術を磨いていこうと決意を新たにした岐阜視察でした。

昔、途中まで読んでやめちゃった「国盗り物語」、もう一度最後まで挑戦してみようかな(笑)