出荷前の儀式? | いちいちイチゴの四の五の

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農作業のかたわら、主にイチゴに関して学んだことや研究したことを発信していきたいと思います

いよいよ今年も本格的にイチゴの出荷が始まります。

静岡県のイチゴ農家、萩田です。

毎年この時期に掛川市農協ではイチゴの生産者が集まって「目揃会(めぞろいかい・めぞろえかい)」というものを開きます。この目揃会とは、出荷するイチゴの形や着色の具合を生産者みんなでもう一度確かめて、それらを統一させることが目的です。イチゴの出荷規格は大きさや実の形によって、パック詰めのしかたや重さが細かく決まっています。

それにイチゴの場合はどの程度の赤さで出荷するかも重要です。収穫後のイチゴは必ず冷蔵庫に入れて保管しているのですが、保管している間にも赤くなるのが進んでいます。赤くなりすぎた(過熟の)状態で収穫してしまうと、スーパーの店頭に並ぶまでには、熟しすぎて傷んでしまうのです。ですから、ベストのタイミングで収穫するのが大事なのです。
しっかり出荷基準を統一させることで、お客さんの信頼も得られ、静岡イチゴのブランド力も高まっていくのです(^^)



また、青果市場の方や静岡県のJA職員から、市場や他品目の情勢をお話しいただいたり、現状の掛川産イチゴの出来について去年と比較しながら今後の見通しなどの話もしました。今年は台風被害や11月の急激な冷え込みの影響で、特に果樹系の作物は栽培に苦労しているそうで、なかなか単価も上がらなかったとのこと。その分これから本格的なシーズンに突入するイチゴの出来には大いに期待しているとのこと。掛川のイチゴに関しては去年と比べてもとても順調に育ってきているそうです!

 

この目揃会、シーズン突入前のちょっとした儀式みたいな感覚もあり、今年もいいイチゴが取れるように頑張るぞとスイッチが入る人も多いはずです(^^)