前立腺術後3ヶ月 | はぎのつゆのブログ

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少しガタがき始めた医者です。コロナも過ぎて世の中がこれから、という頃、私自身大変な戦いに臨んでおります。ま、これも運命でしょう。でも、今の自分にできることは何か?と日々考えながら生きるように努力しているつもりです。

 

前立腺術後3ヶ月

 

 

前立腺全摘術後3ヶ月となりました。

 

現場の身体の様子を書き留めます。

 

 

 

皮膚の傷はだいぶ小さくなって黒っぽく色素沈着してきました。

 

2ヶ月ごろまでは傷が結構な塊となって触れ、つまむこともでき

 

ていたのですが、だいぶ小さくなりました。

 

もちろん押さえてもつまんでも痛くありません。

 

傷もようやく癒えたというところです。

 

 

 

排便はほぼ元通りで、例によって私特有の便秘の日々です。

 

下剤の使用は必須です。ただ、術直後からお世話になって

 

ずいぶん助かった「リンゼス」はあまり使わなくなっています。

 

他の一般的な便秘薬でなんとかなっています。

 

 

 

前回記載いた「身体の芯の寒さ」は「六君子湯」を続けて

 

すこしおちついているようです。身体が「芯から寒い、布団に入

 

っても寒い」という感覚は少なくなりました。

 

 

 

体重もほぼ元通りになり、以前のように若干太り気味に戻って

 

しまいした。残念。ただ、若干太り気味の方が皮膚のハリが

 

保たれているようには思えます。もちろんシワは増えましたが。

 

BMIはなんとか25以下に抑えています。

 

 

 

さて、問題の「尿もれ」ですが、徐々に減ってきています。

 

術後2ヶ月頃では

 

尿取りパッドを1日半枚交換

 

という状況でしたが、今は

 

交換しなくてもいけるかな?

 

という感じになってきました

 

ま、一応交換は毎日行っています。

 

 

 

術後のために購入した高齢者向きの尿取りパッドが1セット

 

なくなってしまいました。

 

そこで、これを機会に

 

女性用の生理ナプキンに変えました。

 

います。しばらくはこれでゆけそうです。

 

少々小走りしても、スクワットしてもあまり漏れなくなりまし

 

た。

 

でも夕方になって疲れが出る頃、ひょっと漏ることがよく

 

あります。そのためにもある程度のパッドは必要です。

 

 

 

「排尿の感じ」ですが、術後の早期では、

 

バーっとかなり勢いよく出ていましたが、

 

最近それがすこしだけ細くなってきたような感じがします。

 

 

おそらく膀胱下端尿道部の「平滑筋性尿道括約筋」

 

閉まってきたような印象です。

 

グッとお腹にに力を入れると、尿線は太くなります。

 

 

前立腺全摘を行ってもらって良かったことには

 

もちろん癌の治療が一番に挙げられますが、もうひとつ

 

この「尿線の太まり」もあります。

 

前は加齢とともに尿線が細くなって

 

排尿にある程度時間がかかってしまっていましたが、

 

いまはそれが、

 

早い、早い。

 

ただ、すこし尿の切れが悪くなったようです。今現在、排尿は

 

主に便座に座って行っておりますが、しっかり切ったと思っても

 

終わってたちあがった時にすこしポタッとなります。

 

 

 

尿漏れの減少には横紋筋性の尿道括約筋も関係あるでしょうが

 

「平滑筋性括約筋の回復」が大きいような印象が強いです。

 

 

これも上手に手術してくださった先生のおかげです。

 

ありがとうございます!

 

 

 

前立腺の術後、なんだか「アレルギーがひどくなった」ような

 

感じがしております。

 

鼻水が多くなる、鼻詰まりがしょっちゅう起こる

 

その結果、持病の慢性副鼻腔炎が急逝化しやすいです。

 

 

そうそう、今から1ヶ月くらい前のことです。

 

以前から時折できていた皮膚の

 

環状紅斑

 

がひどくなって、身体の方々にできていました。

 

痒いものもあればなんともないものもありましたが、

 

何せ以前できたことのない方々の部位にできるので

 

 

やれやれ、

 

という感じでした。

 

ついに先頃、これに業を煮やして

 

「ストロング・ステロイド軟膏」を処方してもらいました。

 

それを塗ったら多少マシになる感じでしたが、消えません。

 

 

それが術後3ヶ月になってようやく落ち着いた感じです。

 

そもそもこの環状紅斑はストレス性であり、

 

免疫系おそらくは細胞免疫性の過剰反応が起こって

 

できているような印象のものです。

 

逆に癒えば、免疫が低下しているのでそれを補うべく

 

免疫系がとにかく活性化しているというような状況です。

 

 

 

免疫系の過剰反応といえば

 

まさに「アレルギー」そのものです。

 

アレルギー性鼻炎、アレルギー性皮膚炎などなど。

 

そもそもアレルギー性体質の私は、

 

前立腺術後にそれが強くなりました。

 

でも上記の環状紅斑が治ったことからすれば

 

要するに術後の体調不良そのものでしょう。

 

 

長くなりました。次回はこの解決の秘訣について

 

私の考えをまとめます。

 

 

 

 

2024/2/12

 

 

 

IupacによるPixabayからの画像