朗読「銭形平次」
「捕物仁義」、ただいま準備中です。
雑談 第1回目です。
冷たい板敷をなつかしむように、
縁側に腹ん這いになったまま、
丹精甲斐のありそうもない植木棚を眺めて、
煙草の煙を輪に吹いておりました。
予告編、登場人物のご紹介です。
捕物仁義 登場人物紹介
神田の平次
明神下に住む岡っ引き。
通称・銭形平次。
八五郎
平次の一の子分。
通称・ガラッ八。
皆川半之丞
近所に住む素読の師匠で浪人者。
お京
半之丞の妹。
長崎屋幸右衛門
半之丞の家の隣の
御金御用達兼神田両替組頭。
お喜多
長崎屋の娘。
利吉
太兵衛
伊坂権内
長崎屋の用心棒。
というわけで
今回もしばらくお付き合いのほど、
宜しくお願い致します!
次回につづく!
(一)
【由比正雪】 ゆいしょうせつ
1605-1651。江戸時代前期の軍学者。
丸橋忠弥、金井半兵衛らと幕府転覆をはかったが、
内通により発覚し、駿府の旅宿で自害した。
由比、由井、油井、遊井、湯井、油比などと表記されることもある。
【丸橋忠弥】 まるばしちゅうや
?~1651。江戸前期の浪人。
由井正雪と共謀して慶安の変を企てたが、
事前に発覚して処刑された。
【大伴の黒主】 おおとものくろぬし
平安時代の歌人。六歌仙の一人。
歌舞伎「積恋雪関扉」に敵役として登場。
最初は関守の関兵衛として登場したのが
実は天下を狙う大伴黒主だったという展開があるので、
ここは、素読の師匠という触れ込みの皆川半之丞に
実は裏の顔があるんじゃないか、という例えですね。
【金沢町】 かなざわちょう
現在の外神田三丁目2~4あたり。
町名は、かつてこの辺に
加賀金沢藩前田家の屋敷があったことに由来。
(二)
【子曰く】 しのたまわく
「論語」の各章の始めの言葉。
「孔子がおっしゃることには」。
つまり、この場合は「論語」のことですね。
【半刻】 はんとき
約一時間。
【大学】 だいがく
儒教の書物のひとつ。
「中庸」「論語」「孟子」と合わせて四書とされる。
【孝経】 こうきょう
中国の経書のひとつ。
【庭訓往来】 ていきんおうらい
往復の手紙の形式の、
寺子屋で、使用された教科書のひとつ。
(三)
【蒙求】 もうぎゅう
中国の唐の頃の児童用の教科書。
日本には平安時代に伝わって、
教育に用いられたり流行したりした。
【亥刻】よつ
夜10時頃。
江戸時代の時刻の詳しい解説はこちら
【本郷】 ほんごう
現在の東京都文京区にある地名。
もとは湯島に属していたそうですが
湯島の中心地を湯島本郷というようになったのが
地名の由来とか。
現在は東京都台東区の町名。
※「情事」ということばに
《いうごと》というルビがあったのですが
「いろごと」のことかと思いまして
朗読では「いろごと」で読んでおります。