バリの美術館
インドネシア、ジャワ島を東進し、ついにバリ島にやって来たわれわれである。
バリ島には美しいビーチがあり新婚旅行やカップルの旅行先としても人気であるが、いったいそれがどうしたというのだ。
わたしと夫はすでに「夕日を見ながら愛を確かめあいたい」というような関係性ではない。
男女の愛より家族の情で細く結びついているような間柄である。
リゾートとわかっていながらバリまで来たのは、アートが見たいからだ。
そのため「地球の歩き方」で「芸能と芸術の中心地」と解説されていたウブドに宿をとった。
ウブドにはいくつも美術館があり、われわれはネカ美術館、プリ•ルキサン美術館、ARMA(アルマ)の3か所を訪れた。
リゾート地であるのでやはり美術館もリゾート価格。
他の地域と比べると高い。
しかしバリ島の名誉のために付け加えておくと、たとえばバリ島のレストランはインドネシアの他の地域より高価ではあるが、量もそれなりに多かった。
美術館も同様で高い分見どころは多く、またプリ•ルキサン美術館では併設のカフェのランチ券がついてくるという合わせ技で客を納得させていた(そのランチは肉の量、味ともに大満足であった)。
そして館内の美術品はもとより、いや、むしろゆったりしたぜいたくさを感じられる屋外こそ、これらの美術館の特色が表れているように思う。
建物自体が南国ムード満載、そこに噴水や池のある庭があり、併設のカフェで休憩しながら1日がかりで美術鑑賞をする、リゾート式の楽しみ方ができるのである。
ARMAの庭
その中でも The Agung Rai Museum of Art 、略して「ARMA」は庭や屋外のオブジェが充実していた。
のっけから現れる大木の下のオブジェ、そして点々とある石像の表情を見ていると、なかなか館内に入ることができない。
以下は同美術館の庭である。
南の島の美術探検にようこそ。
(色も形も「バリらしさ」満載。
ここをくぐるとき「さあ、アートの旅へ」という気持ちになる)
(大木オブジェがたくさん!)
(ボロブドゥール遺跡で見たような顔だが、トーテムポールのようでもある。
まさにガドガド(まぜこぜ)なデザイン)
(埋もれた小像を探すのが楽しい)
(木自体の美しさだけでも十二分に見応えがある)
(わたしの「かわいい」の定義がまた広くなった)
(この像に花を挿した人こそ美しい感性の持ち主である)
(自転車に乗った現代的なデザインも違和感なく溶け込んでいる)
(これも「ガドガド」なアートの祭壇)
(バリのお供え!)
(左の赤いバイオリン型のものが、トルコで見た偶像の形に似ている)
(ぐえっ)
(彫りの立体感にハッとする)
(壁の装飾も一つの作品として成り立っている)
(ほんのり灯るロウソクのよう。
庭の花々を見ているだけでも時間がすぎる)
(これはプリ•ルキサン美術館のレストランのランチ。
美術館のチケット(1人約1450円)に、メインの料理と飲み物代が含まれている。
メインは4種類から選ぶことができ、わたしはナシゴレン(炒飯)、夫はミーゴレン(麺)を選択。
サテ•アヤム(焼き鳥)はやわらかくて身が大きく、付け合わせのマリネもおいしい。
マンゴージュースは生搾りではないが、果実の味が濃厚だった)
夫のインスタ⇩ わたしは沖縄に行ったことがあるが、やはり似ていると思った。