ごちゃ混ぜインドネシア料理【ご飯もの編】 | ハゲとめがねのランデヴー!!

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『深夜特急』にあこがれる妻(めがね)と、「肉食べたい」が口ぐせの夫(ハゲ)。
バックパックをかついで歩く、節約世界旅行の日常の記録。

 

インドネシアはガドガドである

 

インドネシアといえばナシゴレン(炒飯)やミーゴレン(焼きそば)の知名度が高く、わたしはそれ以外の料理をほとんど知らないままインドネシアに来た。

 

例によって屋台や食堂で「一体何が出てくるのか」とおっかなびっくり注文し、少しずつ知っているメニューを増やしていく。

そうして食べているうちに気づいたことがいくつかある。

 

まず、インドネシアはマレーシアやフィリピンから近い。

中華やインド料理もあってジャンルの幅が広いマレーシアはひとまずおいてフィリピン料理と対比すると、

 

フィリピンは甘い。

そしてインドネシアは辛い。

 

わたしたちはインドネシアに来る前の3週間をフィリピンで過ごした。

そしてフィリピンの食堂で食べた煮込み料理は甘くこってりした味付けであったため、インドネシアもなんとなくそうなんじゃないかと思っていたら、よく見るとトウガラシがたくさん入っている。

 

そのため注文時に「ノースパイシー!」と言うのを忘れたときには、覚悟を持って食すことになる。

 

次に、インドネシア料理は食感を非常に重視しているのではないかと思う。

 

たとえば何かを注文すると高確率でサクサクした軽いせんべいが乗っかってくる。

それはオマケではなく、食感に変化をもたらすための必需品ではないかという気がするのだ。

 

わたしが「インドネシア食感重視説」の根拠にしているのは、「ガドガド」という料理である。

 

これはジャガイモ、もやし、飯、豆腐、ゆで卵、キャベツ、そしてきゅうりやトマトなどの生野菜に、フライドオニオンとピーナッツのタレをかけたものである。

 

「ガドガド」とは「ごちゃ混ぜ」という意味らしく、これらの蒸したり生だったり食感もさまざまな野菜たちをピーナッツの甘辛いタレが包摂し、ああおいしい、なんじゃこりゃおいしい、という見事な味にしている。

日本で食べる蒸し野菜もうまいが、こちらのほうが食感のバリエーションが多く感じられる。

 

インドネシアの料理に通底するのはこの「ガドガド」感である。

今回はご飯ものを、次回は麺類を紹介したい。

 

 

(わたしが一番気に入ったインドネシア料理「ガドガド」。

 

ちなみにインドネシアでアイスティーを注文するとジャスミンティーが出てくる。

ミルクティーもジャスミンティーを使用するため、コクがないかわりに上品な味になる)

 

(ジョグジャカルタ名物、ナシ•グドゥッ。

左側は見てのとおり鶏肉だが、右側はひき肉かと思ったら味が違う。

イモのような味と食感がする何かが、甘くココナッツ風味に煮てある。

 

食べ終えて「これは何という食材か」と店員に尋ねると「ジャックフルーツ」とのこと。

 

ジャックフルーツを食材とする国は意外と多いのではないか。

たとえばスリランカではカレーの具、マレーシアではスティッキーライスに添えて、インドネシアでは揚げたりおかずになったりしている。

 

インドネシアでもこうしてジャックフルーツの新たな一面を知った。

東南アジアに来て以来、ジャックフルーツには驚かされっぱなしだ)

 

(バリ島の屋台で買ったお粥セット。

卵、葉っぱ、ナッツ、謎の黄色いものなどがかかっている。

味は違うがマレーシアの朝ごはん「ナシ•レマク」を思い出す。

ご飯と多様な食感のおかずを一度に食べる料理。

 

同じ屋台でせんべいと揚げ豆腐も購入した。

揚げ豆腐はインドネシアでよく見るが、日本のものより食べ応えのあるしっかりした味と食感でうまい)

 

(ボロブドゥールの食堂。

おかずが店の外から見えるように積まれており、好きなものを自分でとる方式)

 

(ジョグジャカルタの王宮南広場、ご座敷食堂にて。

 

ナス、そら豆、豆腐、テンペ(豆の発酵食品)の焼き物セット。

焼いてあるだけなのにどれも異様にうまい。

なぜかそら豆は椎茸の味がする)

 

(甘い飲み物にも食感を加えるのがインドネシア流。

ココナッツミルクに黒糖のようなものを混ぜた飲み物に、黒いニョロニョロしたゼリー状の何かが入っている。

 

ニョロニョロはバケツに入った状態で見ると釣りエサのようであまり直視したくないが、ひとたびジュースと合わさると、ストローを勢いよくのぼってきて、ちゅるっとした食感がたまらない)

 

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