鳥取旅行(波波伎神社) | QVOD TIBI HOC ALTERI

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 本日は、鳥取旅行最終日。私の目的は、伯耆国式内社である波波伎神社参拝である。東郷湖畔の宿から倉吉駅までバスで送ってもらい、その後、歩いて波波伎神社に向かう。以下、お宿入口、宿泊した部屋からの東郷湖の様子。静かな湖面を水鳥が暢気に泳いだりしていた。

 

 

 

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 晴天の下、倉吉駅から歩いて20分程度で波波伎神社に到着した。以下、同神社鳥居と拝殿、境内の摂末社の様子。

 

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 由緒ある式内社ではあるが、無人の社である。当然、御朱印は拝受できそうもない。境内は、鬱蒼とした森の中である。地震の被害であろうか、石段や神門などの破損が目立つ。以下、本殿と境内にある福庭古墳、古墳上の巨木の様子(福庭古墳は、伯耆国造の墳墓と思われる)。

 

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 境内や古墳上には、異様な巨木が、何本もそそり立っていた。古墳の中心部付近では、風の音も止み、鳥のさえずりすら聞こえない。時が止まったような静寂が支配していた。

 

 さて、波波伎神社参拝後、再び倉吉駅に戻り、路線バスにて観光スポットである倉吉の白壁土蔵群を訪れた。以下、倉吉旧市街の様子。

 

 

 
 
 
 
 

 旧市街を散策中、ふと、テーラワーダのA. スマナサーラ長老がある時、「日本の取り柄は、今や、古いものが残っていること、古いものだけですからね。」と皮肉たっぷりに言っていたことを思い出す。私的には、「その古臭い、非合理的なしきたりや時代遅れの諸制度にしがみついて自滅しようとしているのが、日本人ではないのか?」と言いたいところであるが。

 

 日本の貿易統計や人口動態等の各種社会経済データに頻繁に触れる機会があるので、彼の言いたいことは、嫌でもわかる。日本人の美徳の一つは、秩序正しいところであるが、これが行き過ぎているのである。秩序をあまりにも重視する結果、それが実情から乖離し、社会全体の発展を阻害しているのではないのか。古いもの、過去から受け継がれてきたものが、全て無条件に良いわけではない。いくら古くても、単に古臭いだけで何の利点もなく、現状に合致していないならば、捨て去るべきなのである。

 

 さて、倉吉旧市街にて昼食をとった後、シャトルバスにて鳥取空港に向かい、帰京した。家族は松葉がにと温泉を堪能できて満足、私も一宮参拝ができて有意義な旅行であった。