※この記事は、mixiにおいて2008年10月4日にマイミク限定で公開していた日記を再編したものです。

タイトル:「ジョージ・ソロス《BEFORE&AFTER》~善と悪」

最近買って読んだ本に
「ソロスは警告する」
というものがあります。



この本を読んで
著者の“ジョージ・ソロス”に対する
イメージが180度変わりました。


これまでは、
『1998年のアジア通貨危機などを起こした極悪人』《BEFORE》
という印象が強かったです。

当時のインドネシア・マハティール首相は、
投機筋が自らの利益追求の為のアジア通貨の空売りによって
インドネシア国民が築き上げてきた国富の○○%が吹っ飛んだ!
(精確な表現・数字は覚えていませんが…要旨としては大体こんな感じです。)
として痛烈に批判したのを記憶しています。


この本の著者紹介にも
「1992年のポンド危機に乗じて100億ドル以上のポンドを空売りし、
莫大な利益を得たために、『イングランド銀行を破産させた男』としても有名になった」
と堂々と書かれている。


結局、表面的なニュースだけから・・・判断すれば、

ヘッジファンド=金儲けのためなら何でもする=世界経済を錯乱してもお構いなし

という図式というか固定観念/偏見が自分のなかにはあったのですが………



真実/真相は、そうではない!!!  ということがハッキリとわかりました。


ポンド危機にせよ、アジア通貨危機にせよ、経済の実体とは乖離してこれらの通貨が

他の通貨とペッグ(連動)させられていたこと……その構造そのものに元凶というか限界があったということのようです。

その証左に、通貨危機が起こるまでは…通貨当局や政府は投機筋を利用し協力すらしていたということですから。

【詳しくは、別の経済本でことの背景が詳しく書かれていました】


僕がこの本を読んだ後に得たジョージ・ソロスに対して抱いた印象《AFTER》は次の通りです。


■ジョージ・ソロス

・基本的には哲学者みたいです。小さい頃から哲学にハマってたとか。でも挫折したそうな。

・でも大人になって金融界に身を投じてからも…その魂というか、基本的には…

『社会を観察する眼/観察眼』を失っていない。

・“金融/投資”という業種の命題/宿命として、『いかに利益をあげるか』ということが第一の目的であるが…

ソロスの心の中には、子供のころに哲学書(哲学者)などから影響を受けた「よりよい社会/理想社会」の実現ということが

息づいているようです。ただ、「より良い社会とは、どういう社会か?」ということについても固定的になることなく…

現実の政治システムなどを観察しながら自身の社会観を修正し続けているようです。

・事実、財団を設立して慈善事業(フィランソロピー)に取り組んでいるのは有名だが、政治活動にも熱心に取り組んでいるらしい。

・他の著書には『グローバル資本主義の危機』『ブッシュへの宣戦布告』『世界秩序の崩壊』などがあり、
かなり(思想的にも行動面にも)“アウトサイダー”的な人物のようだ!←←←ココにとても魅力を感じた!!!

※※※結論

基本的には、生粋の哲学者であり社会科学者。
いや実際に投資家として大成功を収めてきた&さまざまな公益事業をされているという点では…
「超実践的な」社会科学者と呼ばねばならない。

写真を拝見する限りは、ちょっと頭固そうなオッチャン。
この著書の中で、息子の話が一箇所だけ出てくるが・・・

「日常の些細なことまで理論付けをして説明してくる」とか…で大変だったとか。

ただ同時に「…投資ポジションを変える理由が『背中が痛くて死にそうだからだ』なんて父は言ったんですよ。
父の背中が痙攣しだすと、なにか市場にもよくないことが起こったと言うんです。」なんてエピソードも披露!

投資家として・・・
20世紀/世界経済のマーケットの…一大プレーヤーとして役を演じることが、
神から与えられた運命だったのでしょうか。


【41歳の自分の付記】

このmixi日記を書いたときは、25歳だったようですが、

その後2~3年後くらいでしょうか?

単行本の漫画/マンガで

「史上最強の投機家ソロス」(PanRolling社)

というものを読み、

大学の講義で

カールポパー教授の提唱する

「オープン・ソサイエティ/Open Society」
(日本語に翻訳すると・・・『自由で開かれた社会』)

という概念=コンセプトに

感動し、その後の人生に大きな影響を与えた…とマンガの中でも記されています。


※マンガで読みやすいですし、定価648円+税と安価なので

ご一読されることをオススメします。

・・・とここまでは、2013~4年頃の自分(三十路)なら書けたことです。



今は、令和6年=2024年・・・

ウクライナ侵攻(戦争)の始まりが

2022年2月24日だそうなので

約2年5ヶ月目に突入するわけですが。



そもそものこの戦争の引き金を引いた張本人が

ジョージ・ソロス、その人である。

ということは・・・


日本人で駐ウクライナ大使を務めた馬渕睦夫さんが

YouTubeなどで名言していることですし、


ウクライナの歴史、というよりも東欧の民主化の歴史に

少しでも見識というか、知識のある人なら…

誰でも知っている歴史的事実です。



ネットの記事か何かで見た情報だと思うのですが・・・

ベルリンの壁を崩壊させ、

東欧で民主化運動が花開いたのは

ジョージ・ソロスが

東欧諸国の公立図書館に

コピー機を設置する・・・という経済的支援(フィランソロピー=慈善事業?の一環?!)をしたことが

きっかけである。

という記事を読んだことがあります。



国に対する批判というのは、

口にできないし・・・

今のようにインターネットもSNSもない時代・・・

民主化=反政府運動の一役を担ったのが、

若者たちが

(政府がひた隠しにする)西側諸国の現状(自分たちよりも豊かで自由で良い生活を送っていること)や

自分たちの主義・主張といった『情報』を

広げる(Spreadする)ために活用されたのが、

(ジョージ・ソロスを中心とした財団が寄贈した?!)「コピー機」

だったというのです。




そこで前回、予告した・・・

個人的な中学・高校時代を過ごした母校のシンボルマークに託された諺/ことわざ

「ペンは剣よりも強し/The pen is mightier than the sword」

が何を示しているのか?という解説になります。




「ペン」というのは、

自分の考えていることを“言葉/コトバ”として

記し/表現し/アウトプットすることができる

唯一のモノでした。


今では、パソコンの「キーボード」であり・・・

スマホやiPadなどの「タッチパネル」になっていますが・・・


いまでも、アナログ派の人々は…

ペンを使って文字を書く/メモを取る~ノートを記す

ということの醍醐味や有用性について

そのことを世に知らせることを役割としている魂/スピリットの日本人も

いるようですね。(起業家・前田裕二氏など)



今ちょうど大河ドラマで「光る君へ」という紫式部(まひろ)が主人公の

平安朝の頃の物語~時代背景を垣間見、タイムスリップすることができます。


紙も墨も筆も、貴族や僧侶や商人など選ばれた人しか使えない・・・

農民は自分の名前すら書けない人がいた・・・という時代です。


貴族が書く/描くのは、

漢詩や和歌、日記・・・あるいは絵=イラストなど

僧侶が筆を取るのは…

仏教の経典を写経したり、

檀家の悩みに答える手紙を書いたり、

(鎌倉仏教が栄える時代になれば)

オンリーワンの〇〇上人の教えを後世に伝えよう…

として書物を作る!

とかそういった“内容のある”あるいは“意義のある”大切な情報を伝えていく・・・

あるいは、

源氏物語や枕草子などのように「文学」として

楽しむ/愉しむ・・・あるいは教養の一環として“嗜む/タシナム”(≒味わう)

という明確な目的を持って

文字が使われていたと思います。


あるいは、手紙(文/ふみ)や商取引の証憑や契約書などの重要書類など・・・

これは「開かずの金庫を開けてみたら…」というテレビのバラエティ番組で

商家や豪商などの家の金庫を開けると出てくるパターンですね。


いまでは、良くも悪くも「情報化社会」

・・・くだらない芸能ニュースから、フェイクニュースから

・・・X(旧Twitter)の「つぶやき」から

どうでもイイ情報が氾濫する世の中になったなぁ~と思ってます。


過去のmixi日記を振り返ると、

「ウェブはバカと暇人のもの」(中川淳一郎・著)

という本を

買って読んだ記憶はないのですが、たぶん駅の本屋さんか何かで立ち読みして

“面白い=的を得た”本だなぁ・・・と感じるものがあり、紹介したことがあります。



amazon.co.jpには、

「どいつもこいつもミクシィ、ブログ。
インターネットは普及しすぎて、いまやバカの暇潰し道具だ。
----みんなが言いたかった真実を、ニュースサイトの編集者が大放言! ネット界大顰蹙!?」

という紹介文が...


======================


話が逸れましたが、

「ペン」(Pen)の持つ力・・・

それは知識=情報によって

時の政治体制(フランス革命に始まり、東欧の民主化・・・など)

をひっくり返すことができるのだ!


それは、「剣」(Sword)の力・・・

それは、端的に言えば・・・軍隊=軍事力

よりも強いものなのだ!


というメッセージなのです。



「文武両道」という言葉がありますが、

肉体を鍛え、鍛錬し・・・武道に励む・・・ということと同じくらい

文章をよく読み、さまざまな知識や考え方を吸収して学び、魂の器を磨く・・・

ということが

江戸時代から明治・大正・昭和に続く時代の

“日本男子”(ニッポン・ダンシ)のあり方

だったのではないでしょうか?

 



※吉沢亮・主演で「渋沢栄一」の一生涯を描いた大河ドラマ「晴天を衝け」

 

の前半の方の世界?!

 

(10~20代の頃、農家の息子~尊王攘夷志士→幕府の一役人として生きた“幕末の世”を描いた回)

がイメージとして浮かびます。




教育勅語には、

「學を修め業を習ひ」

「以て知能を啓發し」

「徳器を成就し」


「進て公益を廣め」

「世務を開き」

とあります。

(明治天皇=Emperor Mutsuhito/睦仁、

 明治23年=1890年10月30日下賜)


※御名御璽のシルされた明治大帝直筆の「教育勅語」を

明治神宮公式サイトからご一読されることをオススメします。

(Wikipediaなどに行けば・・・本文も現代語訳も見れますが・・・)



ペン剣学園は、

1871年(明治4年)に設立され

1885年(明治18年)に紀章を定めた

という情報ですから・・・

明治維新の激動の時代に

西洋のことわざ(諺)である

「ペンは剣よりも強し/The pen is mightier than the sword」

の意味するトコロに感動し、感銘を受けた人が

校章にしよう!と思い立ったのでしょうね。


一応OB=OldBoyですが、あまり愛校精神の薄い?人間なので・・・

詳しいことは知りません。

(OB向けに毎年?送られてくる情報誌の中では、

母校の歴史について研究する人たちがいて

ペン剣の校章を定めるに至った経緯などを発表した記事があったと記憶していますが

興味のないこと/情報は全く頭の中に入ってきません。)



一応、リンクを貼っときます。

トップページの「ペン剣マーク」と「The pen is ...」と「since 1871」というデザインが

『イカシテルナァ~♪』と感じたので・・・

https://kaiseigakuen.jp/



※※※

いわゆる「有名人」についての印象は、

誰から・・・

どういう風な状況で・・・

どのような表現で・・・

伝えられたのか?

ということで

「第一印象」

が決められてしまします。



しかし、その人物について・・・

『情報がアップロードされていく』

ことによって


“悪人”だと思ってた人が・・・

本当は“善人”(…“善良な魂を持った人”という表現が個人的には正確に思うが…)だった

という風に印象が変わったり

そう思ってたら・・・

多くの無実の人が殺され、亡くなる戦争の元凶を作った・・・

(正確には、ウクライナ侵攻を起こすそもそものキッカケ…それは西側世界のメディアでは伝えられない?!

を起こした民兵組織のバックにある民主活動組織の資金提供源が当人であるようだ・・・という)

「困った人だなぁ~」(いわゆる陰謀論者にとっては「悪人」)

という印象に変わっていった。


という個人の体験記を記しました。



今は、WikipediaもYouTubeもある良い時代?です。

フリー=無料ですが、なかなか優良な情報を伝えるYouTube動画もありました。

リンクを貼っておきます。

https://www.youtube.com/watch?v=MSE_VnfpC20

※後半の動画もついでに見ましたが・・・アメリカの政治について、

その実情を知らない方の解説だなぁ~という印象でした。

なので、後半動画は…あまりオススメしません。








アメリカの政治~大統領選について、秀逸な解説をしている言論人は、

当ブログでも以前、紹介した「林千勝」氏であり、

※過去のブログ記事
「安倍晋三氏の魂は、今…」
https://ameblo.jp/hado-technology/entry-12792232661.html



アメリカ保守派政治団体とコネクションのある「増田俊男」氏
(彼は中国の政治経済の中枢やヨーロッパの影の経済の主?!=元IMF理事との接触もあるようです!)
(ヨーロッパでプライベートジェットを利用するのが常識の大富豪相手に政治・経済について
オリジナル=オンリーワンの講演/レクチャーをする人物として、日本でよりも海外で活躍し、
評価されている・・・といっても知る人ぞ知る!御方です。)

の方が、アメリカというか世界(≒イスラエル?)の政治の実情を知っているなぁ、という印象です。



最後に、今現代の世界の中での「ジョージ・ソロス」という人物がどういった存在なのか?について
理解するうえで・・・その実像(イスラエル左派)を端的に表す駐ウクライナ大使・馬渕睦夫氏の対談記事を
転載します。


髙山:「民主党はどうしてここまで左傾化したのでしょう。」

馬渕:「元凶は、ディープ・ステートのジョージ・ソロスです。彼は国際的な助成財団である「オープン・ソサエティ財団」を設立していますけど、この財団の目的は世界を左傾化させるためにある。民主党もソロスの洗脳を受けたと言えます。そのため民主党議員の若手の多くが極左であり、それこそ一大勢力になってしまった。民主党内にいる中道・穏健派の肩身が狭くなっているのは確かです。」

出典:
https://web-willmagazine.com/international/cRDtM


ウクライナ侵攻との関わりについての彼の発言/態度については・・・
こちらのブログも、とても参考になりました。

『馬淵睦夫氏の発言「ソロス氏がミンスク合意を破棄しろと言った・・・」を検証』
https://ameblo.jp/my-rashinban/entry-12741013928.html



■ジョージ・ソロスの表の顔についての情報

 世間的なイメージ~陰謀論を通してしか「ジョージ・ソロス」という人物を知らない人は、

=影の政府(トランプ氏の言う『ディープステート』/縁のある元新聞記者のNK氏は『イルミナティ』という言葉を使っていた)の抱える駒の一つであるという認識しかないでしょう。


 しかし同時に、彼が表の世界でどのような華やかな投資家/投機家としての実績を上げ
 その財産で良くも悪くも世界を変えた政治・経済の一大プレーヤーであり
(彼の「フィランソロピー=慈善事業」で人類社会に良い影響も与えたという実績)
 あるいは、いちユダヤ人としての若い頃の経験~晩年の発言など・・・
 最低限、Wikipediaの情報を一読すべきです!!

 ※できれば、前記のマンガ「史上最強の投機家ソロス」も併せて読むと
 ジョージ・ソロスという人間あるいは人生の“光”の部分を知ることが出来ます。)
 ネット上では、彼の“影”/“闇”の部分を指摘する記事が多い・・・それもまた彼の一側面だが・・・
 「光」と「闇」の両面を見る=神の視点?!で人物を見定めることの重要性を思い知らされる。
 僕にとって、ジョージ・ソロスは・・・そんな魅力的で唯一無二の人物です。



ジョージ・ソロス
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%82%BD%E3%83%AD%E3%82%B9