「ヒマラヤ聖者の生活探究」という本に関する秀逸なブログ記事の紹介とそれに対する論評をしたいと思います。
紹介するのは、アルタイルスピリットというサイト(現在は閉鎖)に載っていた書評記事です。
以下、転載。
https://web.archive.org/web/20210122165745/https://www.altairspirit.com/2017/01/24/%E3%83%92%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%83%A4%E8%81%96%E8%80%85%E3%81%AE%E7%94%9F%E6%B4%BB%E6%8E%A2%E7%A9%B6%E2%85%A0-%E2%85%A1-%E3%81%A3%E3%81%A6%E4%BD%95/
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24日 1月 2017
「ヒマラヤ聖者の生活探究」を捨てる
ベア―ド・T・スポールディング著、仲里誠桔訳、霞が関書房
今回の読書はデムパ系本の古典、「ヒマラヤ聖者の生活探究Ⅰ・Ⅱ」です。
この本は、著者のアメリカ人であるベア―ド・T・スポールディングが1920年からインド探検隊に同行して、現地でヒマラヤ聖者であるエーミール師に出会う話なのですね。インドにはエーミール師の他にも大師達がいて、年齢は五百才を越え、相互にテレパシーで通信ができ、瞬間移動もできるというのです。二巻ではイエスと釈迦が仲良く出てきますょ。「聖☆おにいさん」みたいですね。
この本の第一巻の目次のタイトルがすごいです。「宇宙力使用の原理」「人間完全への道」「一千歳の超人」「愛こそ至高の力・天使の聖歌隊」・・・
中身はイエスについての会話ばかりです。しかもタイトルよりもかなりしょぼい内容です。エーミール師はインド人なのですが、話す内容が全くヒンドゥー的ではなく、むしろクリスチャンのようです。
何じゃ。この本。
ベア―ド・T・スポールディングについて調べてみましょう。
Baird T SpaldingでググるとFAQがヒットしましたよ。英文を適当に訳してみましょう。
『スポールディングは「ヒマラヤ聖者の生活探究Ⅲ」が出版された後に、出版者の命令で1935年に初めてインドに行きました。「ヒマラヤ聖者の生活探究」は魔法の自伝のジャンルに属するフィクションです。スポールディングは人生において事実とフィクションを自由に混ぜた魅惑的な人であり、一人に話したのと違う話を別の人に話しました。』
あたたたたたっ。
アマゾンのレビューで星が多く、船井幸雄さんもすすめていた本が・・・・妄想?
諸行無常。煩悩、煩悩。
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kayo morita (火曜日, 08 8月 2017 19:27)
ヒマラヤ聖者の生活探検
15年ぐらい前に友達がかしてくれて5冊とも読みました。
すごく好きで、それからずっとメモしたものを取り出して時々読んでいます。でも、一つだけ変だなぁと思うことがありました。
それは、エミール氏がインド人であればことあるごとに、ヴェーダはこう言っているというはずだからです。聖書を持ち出すことはないと思います。またはスワミはこういったとか、こうしたとか。
そうだったんですね!やっと納得しました。
でも、なんとうまく書けていることでしょう。この人も特殊な能力のある人なんでしょうか。物語であったとしても、私には役立ってくれました。例えば、「中と外が同じになった時」というのが2度出てきますが、その意味はかなりあとで理解できました。
すごくいい情報、教えてくださって、ありがとうございます。
もりた
ある たいる (水曜日, 09 8月 2017 10:28)
もりた様
コメントをありがとうございました。
霊性が高い人はフィクションからも悟りの気づきが得られるのですね。素晴らしいと思います。
同じジャンルのノンフィクションでは、ヨガナンダ著の「あるヨギの自叙伝」がおすすめです。もう読まれたかもしれませんが。
不思議な体験談も出てきますが、指導者と出会い霊的修行をする話が中心です。この本に載っている顔写真を見るのは気持ちがいいものです。
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この書評では、著者のベア―ド・T・スポールディング氏が実際にヒマラヤに行って体験したことが書いてあるのではない。フィクションではないか!というのが主な主張です。
いわゆる偽書ではないか?ということですね。
しかし、個人的には…この本は本物だと思っています。それは、この本の持つエネルギー的な意義です。この本に出てくる大師方の語る真理やイエスによる説法にエネルギーが満ち溢れているため、そのエネルギー(波動)から船井幸雄さんや「宇宙からの光と波動」の著者・阿部憲治さんなどから高く評価されています。つまり、フィクションでもノンフィクションでもエネルギー的効果があれば良いのではないか?というスタンスです。
確かに、この本に描かれているヒマラヤ聖者が本当に実在しているのか?というテーマは、一つの大きな視点ですが、これについても、3次元世界的には存在していないが・・・アストラル次元以上のメンタル次元~コーザル次元には存在している!と捉えてよいのではないでしょうか?
仏教の経典にも、「偽経」という考え方があります。仏陀が直接語っていないものを仏教の体系的に「偽経」としています。般若心経や延命十句観音経など有名な経典も、仏陀が亡くなった後に作られた経典だとされています。けれども、「偽経」だからといって、真理から離れている/エネルギー的な意味合いがないか?と問われれば、むしろ逆で、さまざまな霊験が語られているし、実際にわかる人にはそのエネルギー的な効果があるのです。
一方で、きちんとヒマラヤに行き、旅行記として出版され、口絵に旅行をした際の写真を証拠として付けられている本があります。それは、翻訳者が同じ仲里 誠桔さんで、著者がM・マクドナルド・ベインという方の「解脱の真理―ヒマラヤ大師の教え」という本です。
過去記事の「最も波動の高い本」「【UPDATE】最も波動の高い本」という当ブログの中で「心身の神癒―主、再び語り給う」とともに紹介させていただいています。共に著者も翻訳者も同じ方です。
今回紹介した
・「ヒラマヤ聖者の生活探究」シリーズ/第一巻~第五巻
・「解脱の真理―ヒマラヤ大師の教え」
・「心身の神癒―主、再び語り給う」
という7冊の本がWeb上で無料で読むことができるようになりました。
■ヒマラヤ聖者の生活探究
「ヒマラヤ聖者の生活探究」(仲里誠桔・訳)シリーズ全文を無料公開しています。
https://ameblo.jp/himalaya-master000/
■解脱の真理、心身の神癒
M.マクドナルド・ベイン(著)、 仲里 誠桔(翻訳)の2大著作を無料で公開しています。
https://ameblo.jp/macdonald-bayne/
ノンフィクションでエネルギー的な意義のあった本としては、
「最近、読んだ本」というブログ記事の中で
「未知を拓く」(神宮眞由美・著)を紹介しています。
こちらは、原著者の方もご存命ですし、会おうと思えば会える方です。