オプトの歴史と逸話34 ~ヤフーに最も強い代理店 | オプトHLD CEO 鉢嶺登 オフィシャルブログ

オプトの歴史と逸話34 ~ヤフーに最も強い代理店

2001年から急成長が始まった。
その最大の要因は「フォーカス」と「チーム経営」であることは以前述べた。
しかし、海老根COOが打った戦略、そして実際当時の対外的強みは何だったか?
と問われれば、
①効果測定ツール「アドプラン」中心の販売手法
②ヤフーに最も強い代理店というブランディング
③業種別組織体制

の3つと言えよう。

1点目の「アドプラン」については、すでに以前述べたので参照願いたい。

2点目は「ヤフーに最も強い代理店」という看板であった。

90年代後半から2000年までは、infoseek、lycos、excite、gooなどがTVCMを実施し激しく争っていたが、まさに2001年頃からヤフーが頭一つ抜け出した。ポータル戦争を制した後のヤフーシェアは圧倒的であった。どの広告主もヤフーをはずしてメディアプランなどする由もなかった。

その最重要メディアのヤフーにめっぽう強い代理店としてオプトは位置づけられていた。何しろヤフーの広告を扱う代理店が約300社あった中で、プラチナ代理店に選ばれた数社の中の1社であり、かつ全代理店の中で唯一「ベストパートナー」という称号を頂戴した代理店であった。結果的に何年もの間ヤフーを最も販売する代理店であり、23四半期連続目標達成というどの代理店も成し得ない大記録をつくったのである。

では、そもそもなぜヤフーのNO1販売代理店になり得たのか?

それは実は「アドプラン」の副産物であった。
アドプランは本来広告主の効果測定ツールであったが、実際は効果測定レポート自体も代理店に委任されるケースがほとんど。従って、我々は誰よりもどのメディアの、どのスペースの効果が高いか知る事ができた。結果、当時ヤフーが最も効果が高いことをどの代理店よりも数値データで知る事ができたのである。当然ヤフーを重点的に提案することになり、その結果、販売実績もどんどん上がるのは必然。

「ベストパートナー」の称号は代理店で初の10四半期連続達成を成し遂げた時に頂戴した。
そこからはヤフーの弊社への対応も手厚くなり、様々な融通が効くようになる。広告主も弊社と付き合った方がより良い条件で広告を掲載できるためまた発注が集中するという好循環に入り、売上はうなぎ上りになった。弊社の上場はヤフーと共に成長の延長線上にあったと言っても過言ではない重要なパートナーになった。

ヤフーの井上社長と私、海老根は定例会食の場を持ち、毎回事業提案を行なった。そこから生まれた事業は数多い。井上社長も昨年退任されたが、ヤフージャパンをあそこまで大きくされた立役者であり、尊敬してやまない。

3つ目は「業種別組織」。これは次に記載する。