図書館でようやく順番が
まわってきたこちら
順番まちしている間に
映画化のニュースを見たりして
期待していた一冊です。
しかしこれは…
本屋大賞関係ってやっぱりそうよね
こういう感じのやつよね、といった感じ。
なんといいますか
死ぬことや病気が
展開のために軽く扱われている。
死や病気を扱っている作品なんて
山ほどありますが、
なぜかそう感じてしまうのです。
同じような感覚を覚えましたが
川口俊和さんも、舞台の脚本家なんだとか。
同じ文章を扱う方でも
視覚化を目的としているかいないかで
こんなに作風が変わってくるものかな。
透けて見えるのは
下知識や人物像の薄さ。
描きたい展開ばかりが先行して
現実味が付いてきていないように感じます。
「4回泣ける」という触れ込みでしたが…
最後に泣ける展開があるのだろうかと
モヤモヤしながらも読み切った今作。
泣くどころではありませんでした。
説明不要な部分には説明が多く
もっと深く描いて欲しい部分には
たった一行で済ませてしまうような
本当にナメた小説だなと思いました。
小説家になりたい小学生が
一生懸命書いた処女作だと思えば
大絶賛も出来ますが
これが商品として成立していること
文学として扱われるべきモノにしてしまったこと
こんなんで良いのー??
と出版社や編集者を問い詰めたい。
辛口となりましたが
あくまで個人的な感想であります。
☆☆☆☆☆
映画は有村架純ちゃん主演。
要所要所で深く描いていれば
「泣ける」映画になるのかもなー
やっぱ私はファンタジーものは
向いてないや
