「……オレが6発撃ち尽くしたか、まだ5発かと考えてるんだろ!? ハンマーはコックしているから、シリンダーを見たってわからないぜ。さあどうする? やれよ、このクズ野郎!」
朝、目が覚めたら全身がジンジンしていた。あ、疲れてるなぁ、疲れがとれてないなぁ……。
今日はvsr-10を撃とうと思っていたが、あんな長くて重いヤツを持ち出す元気はない……。ま、今日くらいは銃なしで、軽くウォーキングして溜まった乳酸の排出に専念しようか。
……しかし、万が一ということもあるから、とりあえずハンドガンを1丁リュックに入れていくか。万が一というのは、クマと遭遇したとか、毒ヘビと睨み合うことになったとかではなく、やっぱり軽く撃ちたくなった時ということで(笑)。
普段より格段に軽いリュックを担いで歩く。軽いとただ歩くのも気持ちいい。
しかし、長年の習慣からか、足はいつものところに向かってしまう……。
着いちゃった……。じゃあ、撃つか……。
持ってきたのは、例によってマルイ24連ガスリボルバー、パイソンの4号機。と2種類の弾。
前回、ホップ調整を何回かやり直して、ちょっと強めなところで投げ出してしまった。0.25弾で25mくらいならほぼ人型に当たるが、弾道が上ずっている。
私規定の15mでもやや上昇気味で、少し手直ししたいところだ。
……しかし、ここではたと気付いた。
だったら、0.28を使えばいいんじゃね!?
我ながらうかつだった。もっと早く気づきそうなものなのに……。
ということで、パイソン4号のシリンダーに、0.28グレインのホローポイントを装填する(ウソ)。
さてさて、どうかな。
おっ、いい、すげーいいじゃん! ホップどんぴしゃで、完璧な水平弾道だ!
……まあ、ただ、飛距離が少し短くなっている。0.25なら30mまでホップ強気味だがほぼ真っ直ぐ進む。0.28の場合は25mという感じか。その後はおじぎして落ちていく。水平弾道での飛距離が5mくらい縮まっているようだ。初速も見た目に遅くなっている。
しかし、0.25だと30m飛ぶとはいえ、強ホップ気味だし、乱れもそこそこ発生する。実質的な有効射程距離は25mといったところか。0.28は、到達距離が縮んだとはいえ、その時点での集弾性、弾道の真っ直ぐさという点では、ものすごい向上だ。25mで比べた場合は、確実に上だ。
そもそも、私はガスリボでは15m真っ直ぐに飛べばいいとしている。実際に0.28で15mを撃つと、十分ど真っ直ぐの水平弾道でビシッとヒットする。これは気持ちいい!
やはり、ポテンシャルはあるんだよな。ただ、それを引き出すのが私的にメンドウというだけで。
0.25弾が標準の私としては、0.28は異例で、使えばいいのはわかっているが、使えないフィールドも多いし、使い分けるのもメンドウくさい。
ただ、このパイソン4号については、あまりにドンピシャ過ぎるので、0.28使用銃にしよう。