①
最近、ユニコーンガンダムRe:0093の再放送をやっている。緻密な作画のモビルスーツと愛らしいオードリーを楽しむにはいいのだが、色々とやり過ぎのところがあって鼻につく。あり得ない超常現象とかね。
元々ガンダムは、リアルミリタリー調がウリのはずだ。その中でのニュータイプな部分は許せるとしても、現実の事象としてあそこまでファンタジーが広がるとな……。私としては黒歴史としたい。あるいはSEEDみたいなパラレルとか……。
あと、あのビームマグナムだっけ!? ユニコーンのライフル、あれが発射の直前にタメがあるのがどうにも気に入らない。あれだけの威力があるのだから、エネルギーを溜める? 圧を高める? 時間が必要なのかもしれないが、あれじゃあ当たらないのでは!? ま、コンピュータがそのあたりの誤差を制御するとしても、パイロットの意識とのズレは発生するわけで。初期の電動ガンのウィンポンと一緒だ。バナージみたいな新米パイロットはともかく(というか、彼は操縦してないよね!?)、ベテランやニュータイプになるとそのズレは我慢ならないと思うな。
ユニコーンのツッコミはきりがない。そもそもなぜ変形するんだろうね!?
②
※発達障害の言及がある。私の無知による思い違いはあるかもしれないが、差別的な意図や意味合いはない。あくまでも私の経験と雑感を記録する。
ある休日、今日は人が多いな、と歩いていると、横から自転車がこちらに向かってくる。それはもう一直線に向ってくる。避けるような素振りもない。乗っているのは20代くらいの小太りの男で、なんだか様子がおかしい。
しまいには私のピッタリ横につけてきた。カゴが腕に触れるので手でガードすると、「はぁ?」と意味不明の声を発する。
こっちは関わりになりたくないし、興味もないのでそのまま歩き続けると、後ろから大声が聞こえる。
「この発達障害がぁ!」
しばらくして、もう一度、
「発達障害ぃ〜〜!」
いっときはまったくピンとこなかった。え、なに、おれのことを言ってるの? 罵声を浴びせてるんだろうが、「発達障害」とはどういうことなのか?
そもそも、異様に近づいてきたのをガードしただけでそこまで激高するか? 周りには人がいっぱいいるのに外聞もなく大声を張り上げて。
もしかして、オレ、発達障害に見えるのか? 服装が変なのか? 少々不安になったw
ずいぶん離れたなと思ったら、今度は前からやってくる。私を追いかけて大回りしてきたのだろう。さすがにこっちも頭にきたので、ギロリと睨みつけてやった。それが効いたのが、今度は何も言わず走り去っていった。
何だかよくわからないが、非常に気分が悪かった。それ以上に不可解だった。これはどういうことなんだろう、アイツは何だったのだろう?
その日の夜、お風呂に入りながら思い返していると、ふとガテンがいった。
そうか、アイツ自身が発達障害なんだ。これまでにも、周囲から「発達障害」と言われてきたのではないか!? だからアイツにとっては他人を罵る言葉、蔑む言葉は「発達障害」なんだ。
私は発達障害の人に触れたことはない。ただ、子供の学校にはそういう子供が何人もいるらしい。ひと学年に3〜4人はいるようで、確率を考えると50人に1人!? そんなに!? 程度の大小はあるだろうが、かなりの確率だ。私の子供の頃には、クラスはもちろん、学校中にもそういう子はいなかった。不思議だ。最近になってそういう子供が出現した、増えた、ということなのか?
なので私自身は、発達障害の人がどんななのかはよくわからない。授業中に落ち着いて座ってられなくて出歩く、というのは授業参観で見たことがあるが。だからアイツがそうなのかは断言出来ないが、目つきや様子は明らかに普通でない空気をまとっていた。
何より、発達障害という特殊なワード、難しい言葉が自身の口から出てくるのである。関係があると思わざるを得ない。
だから、少しのことで感情を抑えられず人に怒鳴るのか。我々が「バカヤロー」と言うように、「発達障害ー!」というのか!? 彼にとっては、実体験から覚えた罵りの言葉なのだろうか。
そうだとしたら、それはそれで哀しいことだ。さすがに面と向かって「発達障害」という人は少ないだろうが、その言葉を耳にすることは多かったに違いない。もしかしたら、本当にそう罵られていたのだろうか?
発達障害も、成長するに連れて症状も改善していくらしいが、もしそのまま成人してしまったらどうなるのだろう。いつかは親もいなくなるわけで、そうなったら生涯1人でやっていけるのだろうか。国や自治体は面倒を見てくれるのだろうか? 正直、私の周りにそういう人がいないことに安堵する。自分の子供がそうでなかったことに感謝する。
しかし、同じ社会に生きる以上、発達障害の人のこと、他にもいるだろう普通ではない人のこと、それを知らなくてはだし、共存の方法を知っていなくてはならない。
この社会には、まだ知らないことがある。裏の顔がまだまだある。