S2 ep94 サバゲ戦記、遠すぎたフラッグ | イナギFIVE-0 エアガンライフ

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エアガンなどテッポウ遊びの雑感。サバゲ、時々行ってます。


山の斜面を走りながら、フルで盛大に撃ち下ろす!

「ルートどうする?」
「……あっち、行ってみようか!?」

 仲間のTくんと2人で、まだ行ってない南の山を登るルートをとることにした。

 障害物が少ないので、高く登らなくてはならない。体力あるだろうかと心配になるが、アドレナリンのせいか、大してキツくない。

「山、登った!」

 下の味方が大声で敵の動きを知らせてくれる。

 先頭を行くTくんは、敵を2人、3人とゲットしていく。調子いいなぁ。オレ、出番ないんですけど……。

 ルートも半分以上進んだ。もう敵はいない、いても1人だろう。

残り3分!

 オフィシャルのアナウンスが響く。

「Tくん、行こう!」

 下には敵がいるかも知れない、我々の動きを見て戻って来るかもしれない。しかし、このまま時間切れもバカらしい。2人ともフラッグ目指していっせいに斜面を駆け出していく。

 私はTくんの後方を走りながら、少し距離をあけた。そして、走りながら斜面下の平地のバリケードに向かって、フルで盛大に撃ちまくる! 極短バレルのAPSがけたたましい銃声を轟かせる! 先行するTくんをカバーするためのオトリだ。敵が反撃してくれば、位置が露呈する。


 斜面から平地に降りるあたりでTくんの動きが止まった。寄って見ると、1.5mくらいの段差になっていて、Tくんは降りる所を探している。私は何とか引っ掛かりそうな箇所に踵を掛け、降りていく。


「気をつけて!」


 大丈夫だよ、と思ったと同時に足元が崩れ、滑り落ちる。とっさに体をひねり、爪先でブレーキをかけ、尻もちをつくのを防ぐ。銃や装備を守りながら、何とか耐えた。見ると、少し離れたところでTくんがひっくり返っている笑。


残り30秒!



 フラッグはどこだ? 降りた所が川底なので、今度は1段上がらなくてはならない。足場がない、斜面が滑る。ようやく上がると、15mほど先にフラッグが見えた!


終了〜〜っ!


 ……ああ、あと10秒あれば。10秒速く動いていれば。


 敵はいなかった。しかし、それがわからないのがサバゲ。山から降りる際、実は10m横に階段があった。それもまたサバゲだ。


 久々にマワった。体力的にもなんとかもった。撃ち合いはなくとも、これもまた面白い!