S2 ep84 謎の電動ガン、金剛K4。 | イナギFIVE-0 エアガンライフ

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 ここのところ私がイジっていた電動ガンは、金剛K4。BOLTのメーカー純正ハイサイクルで、強リコイル付の秒間22発というスペシャルバージョン。とあるショップがOEM製作依頼したそうだが、「このリコイルはそのままでハイサイにしちゃってよ」って注文したんだろうな。やっちまったなぁ〜。


 故障、破損、部品脱落などが心配で撃つのが億劫なのだが、タイワンのメーカーが作ったんだから、大丈夫に違いない、と言い聞かせて、調子維持のためにも久々に撃つ。


 今日はどんよりと曇った鉛色の空……。何か悪いことが起きなければいいが……。


 カナディアンマグにヒットコール0.25バイオを込めてロックンロール!



 ガシッ、ガシッ、ガシッ。


 バシッ、じゃないんだよな笑。ウエイトだろうか、一番大きいのは金属音。リコイルも大きいんだが、この音にまぎれてしまうようだ。それに作動が速い。強いリコイルが一瞬にバッときて、次の瞬間には、アレ、何が起こったの!? って感じ。


 しかし、セミではその本領は発揮できない。セレクターをフルに入れ、ふ〜と息をつく。


 ガシャシャシャシャシャ〜〜!


 ……何と表現すればいいのか、工事機械、小型の転圧機を手に持って動かしているような強烈な機械の作動感、電動ガンを撃っているというよりも、機械が暴走しているような感じだ。


 リコイルは凄いし、その作動スピードも猛烈だが、これはもう電動ガンのフィーリングではない。銃を撃っているという感覚からも離れている。次世代AK47が、何となく実銃を撃っているような気分にさせてくれるのとは大違いだ。もちろん次世代の方がリコイルはおとなしいが、撃っていて楽しい、気持ちがのるのは次世代の方だろう。


 一時期、自動車の分野などで感研究という言葉があったが、これは機械としての絶対性能ではなく、人の感性に訴える性能を重視するということだ。マルイは、いわゆるこの感研究を行っているのではないかと思ってしまう。一方のK4は、そういった観点がすっかり抜け落ちている。ただ、タイワン製品がそこまで考えていないということではなく、K4についてはそんなことは度外視してやっちまったということだろう。足回りガチガチで下がスカスカのまんまレーシングカーを市販するようなものだ。そんなでもマニアは大喜びする。


 ここまでやっちまった電動ガンは稀有な存在だ。しっかり吟味すれば実は評価は低いと思うのだが、そのやっちまった加減がマニア心をくすぐるわけだ。あんまり頻繁に撃ちたいとは思わないが、所有欲は満たしてくれるヘンな銃だ。


 ……そんなことしてたら、またピストンが後退位置で固まってしまった……。