※記事内容は変わりませんがイラストを変更しています。
ようこそ
お越しいただきまして、ありがとうございます。HSℙ気質の私とASD(自閉スペクトラム症)の子ども達との日常を綴ったブログです。どうぞよろしくお願いします。
※記事中のイラストはすべて上の子お米が描いていま
す。無断転載はご遠慮ください。
こんにちは、お米の母です。本日は↓こちらの記事↓の続き。
自分の備忘録代わりも兼ねてながながと書いてきましたが、この記事で最終回となります。ではどうぞ、お付き合いお願いします。
知能検査の結果が出ました
検査を受けてから約3週間後の12月上旬、結果を聞きに行って来ました。そこで先生から告げられたのは、
二人ともがASD(自閉スペクトラム症)
だったと言う事。
お米の場合は本人が調べたネット情報をいろいろ見せられていたし、うすうすそうなんだろうな~くらいは考えていたため驚かなかったのだけど、くらげまでがそうだったなんて、これには少々驚きました。
実はくらげに関しては、どちらかと言うと心の病気的な物を想像していたんよね💦
これ↓は心理士さんが作成してくれたレポートにあった検査結果のグラフ。
今回受けた検査結果から行くと、お米のIQは69。軽度の自閉スペクトラム。頂いたレポートから情報をまとめると大体以下のような内容でした。
■自分の気持ちや言いたいことを言葉で表現するのが苦手。
■目で見たものから情報を読み取ったり、まとめたりすることは得意。
■耳からの情報を処理する力は年齢相応だが、情報が複雑になると記憶する力が弱くなる。曖昧な表現は苦手。
■作業のスピードは遅いが精度は高い。集中力が途切れやすいので長時間の作業には向かない。
こちらはくらげのグラフ↓IQは83。ワーキングメモリーは低いですが、他は総じてお米よりも数値は高かった。軽度よりも一段階軽い境界知能。
■言葉からイメージする力は高いが、それを言葉で表現することが苦手。
■目で見たものを理解する力は高くお手本がある作業は得意。好きな事や興味のある事には集中しすぎてしまう特徴がある。
■耳からの聞き取りが苦手なため、いろんなことを一度に言われると混乱する。
■抑うつ気分から、イライラすると親しい人には気持ちを出しすぎてしまう。
周りの事をあまり気にしないお米に対してくらげは不安傾向の強い受け身タイプと二人はまるで正反対でした。軽度と診断を受けたお米は療育手帳の申請の対象になり、福祉の面でのサポートが受けやすくなるけれど、境界知能のくらげは対象にならないので、理解が得られにくく本人が大変らしい。
もう何度か思ってきた事ですが、もっと早い段階で気が付いていたら、療育に通ったりとか出来たでしょうし、上手く適応する術を学ばせてあげられていたら、たくさんの友達に囲まれて楽しく学校に通えていたのではないか・・・・悔やんでも悔やんでも本当に足りない
二人とももう年齢的に生活スタイルも出来上がっていて、そういう段階にはなく、今後は周りがサポートしながら、スムーズに社会生活を送って行ける様に環境を整えてあげる事が大切との事。
この時、すでにお米は
”高校へは進学しない事”
”卒業後はイラストを描く事を仕事にしていきたい事”
を決めており、小っちゃい頃から言い出したら頑として譲らない子だったし、本音を言えば高校までは行って欲しかったんだけど、翻意させるのは難しいと思っていた。今後本人が気持ちを変えたときに何時でもその道は選べると思うし、今はその夢を応援することに決めました。
駆け込みで教育相談へ
進学はしないと決めたお米に対し、くらげは高校へは行きたいと言う。現状全くと言っていいほど学校へ行けない状態。診断を受けた時点でもう12月に入ったところで、小学校卒業まではもう4ヶ月しかない。どうすべきなのか全く先が見えないまま。
中学校に関しては、本人にとっては特別支援学校の方が環境は適しているんじゃないかと思うのですが、療育手帳が取れないため対象外。特別支援学級には該当しますが、北九州市はまだまだ支援級を置いている学校が少なく、その中でも情緒の支援級となるとまた通える学校は限られてくる。本来ならお米が在籍していた中学校に入学する事になるんだけど、そこには聴覚の支援級(W先生の学級)しかない。
しかも、特別支援学校や特別支援学級に通わせるための”就学相談”の申し込みは毎年6月末が締め切りらしいのです。
もう、全然間に合わないよ!!
どうすんだ!!
と本当に頭が痛かった💦ですがここでもまたW先生から助け舟が!!就学相談は間に合わないけれど同じ教育センターで行われる”教育相談”への申し込みは間に合うかも知れないから、一度行って見てもいいかも知れませんよと助言をくれました。
↑気に入ったので多用してます(笑)↑
どうにか間に合って最後の一回に滑り込みセーフで駆け込んだ教育相談で、裏技を伝授。その方法とは、とりあえず校区外申請を出して特別支援学級のある中学校に入学する。そして入学後すぐに就学相談の申し込みをし、次年度より特別支援学級に入るというもの。
これ聞いた時、なるほどその手があったのかと本当に目から鱗。一気に道が開けたようなそんな心地。ただ、迷いがなかった訳でもありません。小学校に上がる時みたいに、また見知った友達が一人も居ない状況に放り込む事になるから
だけどこの時、持って行った検査結果を読んだセンターの児童心理福祉士の方が言った
『この子は今まで(普通級で過ごして)本当に大変だったと思いますよ』
って言葉がぐっさり来て、校区外の学校に入学させる決心がつきました。今でもどっちが良かったのか分かりません。どちらにしても学校へは行ってなかっただろうなと思うし。先生方は元の学校の方が良かった気がします。それに校区を変えなければ今でも仲良しの子と繋がって居られたかも知れないのよね
そんなこんなで、まだまだ悩みは尽きませんが、試行錯誤をしつつ二人を見守る毎日。
たとえ学校に行けなくても、毎日笑って過ごしてくれればそれだけでいい
と思う。ただ、後悔のない様に道を選んで行って欲しい。それだけが願いです。
お米とはそういう子
余談ですが、検査結果を病院で聞いたときに先生から
『結果は本人には話さなくていいですよ』
って言われました。多分本人がショックを受けるといけないので的なニュアンスだったと思う。でもお米がすごく結果を知りたがっていたので、そのまんまを伝えました。そしたら本人
『この程度でショックなんか受けない』
と笑い飛ばしていた。お米とはそういう子頼もしい。