またもや私は『ごん』に助けられたのか。
ここ最近の(私の背中を押してくれるのに十分な)
魔法の言葉の数々に
やはり私は心を震わせずにはいられなかった。
自らも努力を惜しまない
でもけして誰も犠牲にしない憧れの方に
『あなたは大丈夫。(私の目標の姿に)なれますよ。そのままの(努力をし続ける)あなたでいて。』
また別の目標としている方にも
『紅葉は凄いよ。最初出来なくても絶対結果がでるまでやるだろ?』
また更に別の憧れすぎる方にも
『紅イズムを伝えてあげてね✨』
と。
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…非常に残念だが
私は器用ではなく幼い頃から
ほんとに何かを習得するのに時間のかかる子で有った。
講師のスキルアップの勉強会で
カリキュラムの1つとして家族との思い出を話す事になり、
あの夕飯の支度をする母の足元で
多汗を書いて『ごんぎつね』の
朗読の宿題をした幼きあの日を思い出した。
宿題の課題回数は3回。
チェック項目は滑舌、クリアに聞こえる声の大きさ、感情。
何度読んでも母から🆗が出ず私は理由が分からなかった。
遂に回数も10回目を向かえる頃、
私は読み始めると同時に号泣して言葉にならなかった。
母は一言。
(ごんの気持ちが)分かったか…。
よし、おしまい✨
と言って宿題は終了する。
『ごんぎつね』は
いたずらものの狐のごんが
貧しい青年兵十が病に臥せった母に食べさせるため
罠に仕掛けていたうなぎなどを勝手に逃がし
その後程なくして兵十の母が死んだ事に
罪悪感を感じたごんが罪滅ぼしにこっそり栗や松茸を兵十に気付かれないよう
届けに行きつづける話。
クライマックスは
泥棒と勘違いした兵十に
「ごん…(食べ物を届けてくれていたのは)お前だったのか」とごんが銃で撃たれるところで幕を閉じる。
この話をした勉強会終了後に
初対面の中国人の女の子に
一緒に帰ろうと声をかけられる。
彼女は美大生で偶然にも
初めてイラストのお仕事をしたのが
この『ごんぎつね』で彼女の中でも
大切な作品になっていると言う。
私は
高鳴る鼓動を押さえながら
彼女と『ごんぎつね』について語り有った。
魔法にかけられて
その気になっていた私はこの偶然の
出会いすらも特別に幸せに感じられて、
何百年の時を越えても
誰かを思う気持ちはご縁を繋ぐものなんだと
強く感じた。