二十四の瞳 | 辻明佳のナイフとフォーク

辻明佳のナイフとフォーク

旅、お料理、ときどき女優。

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『二十四の瞳』観た。


小三か小四のころ、
金曜ロードショーかなんかで前半だけ観て
でも睡魔に勝てず寝ちゃって。

続きが気になりすぎて
次の日、本屋さんで原作を一気に立ち読みしたっけ。

今でもけっこう場面やセリフをはっきり覚えてたりして、
子供心に強烈に面白かったんだろうなあ。


大人になってからあらためて観てみたら、
やっぱりほとんど常に名場面。

ふっるい画面で
テンポもゆっくりなのに

二時間強がまったく長く感じなかった!

えらいこっちゃ!!


こっからネタバレ

若き日の大石先生がとにかく魅力的。

田舎の村に自転車・洋服で颯爽と現れ
るという
ベタなオープニングにきゅんきゅん。

マドンナオーラがひたすらまぶしい。
そりゃ子供たちなつくよ!

「大石先生失敗の巻(照れ笑い)」
てなんじゃそりゃ! かわい!!


かわいいだけかと思いきや
後半の初老の演技もよかったし!


笠智衆など、
味のある役者さんが脇を固めてるのも素敵だった。


そして、
テンポゆったりと見せかけてエピソードは満載。

次から次へイベントが起こるので
実はすごい展開早くて飽きる暇がなかった。

むかしの映画ってそういうとこいいよね。


時代の波にのみこまれて
子供たちが次々と不幸になっていく様もテンポがすごい。

なんの描写もなくどんどん伝聞形で死んでく。すごい。

もう大石先生後半は基本泣きっぱなし。
泣きっぱなしのまま終わる。救い無い!!!


そんなつらいつらい話にギリギリのところで光を与えるラストシーンは、
大石先生の老いやつれた顔までもが美しくて美しくて

まさにおみごとでした。



ただ、クラスものの宿命といいますか
主だったエピソードのない子供たちは
実はあんまり顔と名前が一致しなかったんだよねf^_^;)

成長するたび役者も変わるし。


小学生時代に目立ってた子たちはだいたい死んじゃうので
ラストシーンでせっかく生き残ってしみじみしてる子たちが

ごめ、誰だっけ……? てなる( ;´Д`)

そこもっと堪能したかったな……
一緒にしみじみしたかったな……


大石先生んちで子供たちが
きつねうどんをおかわりするシーンで
うどん食べたくなりました。
みんなうまそうに食べるんだこれが。


そんなわけでうどん打った記事はこちら音譜